職場の「安全衛生診断」を生成AIを使用して簡易に行えるか?試してみました。「Key safety weaknesses」は「重要な安全上の弱点」
「皆さん、自分の働く職場が本当に安全なのか?気になったことはありませんか。
また、初めて安全部門を担当することになり、何から始めればいいのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当コンサルタント事務所には、簡易の安全衛生診断に使っている31項目のチェックリストがあります。ChatGPT-4で試したところ、十分に使える診断結果が得られましたので、ご紹介いたします。」
ChatGptへの入力事項:
「機械部品製造業 従業員65名 簡易安全衛生診断表」を用いて診断をお願いします。
当コンサル事務所で行っている確認事項の31項目について【〇△×】を想定して入力し、数度の会話後に得られた結果が、下記の診断結果です。
ChatGptからの回答:
総合評価を行います。提供された安全衛生診断評価表を基に、以下の点に基づいて総合的な評価を行いました。
今回の診断書の内容を基に、事業所の弱点をいくつか特定し、イメージします。この事業所の主な弱点は、管理体制の不徹底やリスクの見落としに関連しており、以下のような問題が考えられます。
1. リスク管理の見落としと不完全なリスク低減策
リスクアセスメントが実施されているものの、一部の「危険源の特定」や「不安全状態の発見・是正」が十分ではないという結果から、リスク管理の面で抜けがある可能性が高いです。これは、リスクの洗い出しや評価が不十分であることを示唆しており、日常業務に潜むリスクが見落とされているか、リスク低減策が効果的に機能していない可能性が高いです。
作業スペースや通路の安全性が不十分という点も、従業員が日常的に作業や移動中に遭遇する危険が多いことを示しており、重大な事故のリスクをはらんでいます。
2. フォークリフトの安全対策の不備
フォークリフトや車両系荷役機械の安全作業指揮者の不在、および逸走防止措置の未実施は、重大な事故につながる大きなリスクです。フォークリフトの事故は、重篤な怪我や死亡事故の原因となるため、この点の改善が急務です。
車両系機械の安全使用に関する指導や逸走防止措置が適切に行われていない場合、フォークリフトが誤って動き出すリスクが高く、他の作業員や物品に重大な危険を及ぼす可能性があります。
3. 機械設備の管理と教育不足
機械包括安全指針への対応や機械安全教育の不足は、設備の安全使用や従業員の安全意識が低いことを示しており、機械事故のリスクが高い事業所である可能性があります。
機械の安全カバーや防護柵の設置が不十分であるという点からも、機械を扱う現場において、労働者が危険な箇所に接触する可能性が高いです。また、これに関連する教育や指導が行き届いていないため、リスクが十分に周知されていないことが考えられます。
4. 安全管理体制の不徹底
PDCAサイクルの管理不十分や安全衛生委員会の構成と審議事項の不十分さから、事業所全体の安全管理体制が機能していない可能性が高いです。安全衛生委員会が法的要件を満たしていない場合、リスクの継続的な評価や改善が遅れてしまい、重大なリスクが見過ごされる可能性があります。
また、作業手順書の不備や見える化の不足も指摘されているため、労働者が作業中にどのように安全対策を取ればよいかを十分に理解していない状況が想像されます。これにより、作業者の不注意や誤解による事故が発生しやすくなります。
5. 設備管理の不足
低圧電気設備や感電災害防止対策の不十分さから、設備の安全性に問題があることが示唆されます。電気設備は感電リスクや火災の原因にもなり得るため、この対策が不十分だと重大な災害のリスクが高まります。
定期的な機械点検の不足も問題であり、機械設備の老朽化や故障が放置される可能性があります。特に機械の掃除・給油・検査時に適切な手順が守られていない場合、作業者が故障や不具合を見逃すリスクが高く、事故の原因となりかねません。
6. 安全教育・訓練の不足
安全教育(法定教育や職長教育)の実施が不十分であるため、労働者が適切なリスク対応策を学んでいない可能性があります。これにより、現場での安全意識が低く、リスクの発見や対処が不十分になることが考えられます。
特に、作業開始前の機械点検やフォローアップが不完全であるという点からも、設備や作業に対する意識が低く、事故や災害のリスクが高い状態にあります。
弱点の総括
この事業所の大きな弱点は、リスク管理体制が十分に機能していないことです。リスクアセスメントやPDCAサイクルが不十分なため、新たなリスクや既存のリスクが適切に管理されておらず、危険な状況が続いている可能性があります。また、安全教育の不足や機械設備の管理不徹底も、労働者の安全を脅かす要因です。
フォークリフトの安全対策の欠如や機械の防護策の不備は、特に重大な事故リスクを伴うため、これらの問題を早急に改善する必要があります。また、従業員のリスクに対する意識を高め、教育や訓練を通じて安全管理の徹底を図ることが急務です。
これらの弱点を改善することで、事業所全体の安全性を大幅に向上させることができるでしょう。
「Key safety weaknesses」は、「重要な安全上の弱点」
如何でしょか?
職場の弱点を明確にして対策を立てることが安全な職場体制の確立の近道となります。
使用した「安全診断チェックリストAI入力用(製造業簡易版)」Excel を、以下の有料部分に掲載しています。
使用方法
⑴ 下記から、「安全診断チェックリストAI入力用(製造業簡易版)」をダウンロードしてください。
⑵ 31項目について、自己評価を【〇△×】で、選択入力してください。
⑶ 自己評価が終わったら、Excel表をChatGpt画面にドラッグアンドドロップして、アップロードしてください。
⑷ 「○○○製造業 従業員〇〇名 簡易安全衛生診断表」を用いて診断をお願いします。 と入力してください。
⑸ 診断結果が出力されます。
簡単に自職場の安全の弱みが発見できます。
改善点を見つけて、安全に強い職場の構築に取り組んでください。
下記には、問い合わせ用のメールアドレスを記載していますので、改善方法等のご相談にも、経験豊富な労働安全コンサルタントが対応させていただきます。
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