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そっくりそのまま

反応が異常
自分勝手
特別扱いしてほしいわけ
被害妄想も甚だしい
甘えてんな


改めて並べると、結構な罵倒だったなと思う。
これらは最近ブロックした母から送られてきた言葉だ。


「インチャヒーリング」と言うとどうしても大袈裟に聞こえるが、
最近わたしが行なっているのは自分の感情をちゃんと伝えようという作業だ。

母が「異常」と表現するわたしの感情爆発は、確かに今までのわたしを考えれば異常に映るかもしれない。
だけど、母が気付いていないのは、今までそれだけわたしが我慢を重ねてきたということだ。
我慢して言ってこず、ぜんぶぜんぶ自分の腹の底に溜めてきたということだ。


母が自分自身を守るためにあの罵声が出てきたのだろうと思うが、
わたしはそこに落胆している。自分を守るのが先だということに。


両親(母と義父)はよく、わたしにもっと相談するように勧める。
わたしがあまりにも何も言わずにギリギリの辛くなったところでようやく言うので、それがわたしにとって良くないからだと。また、コミュニケーションを取らなさすぎてお互いに誤解が生じることも避けたいからだ。
現に、義父の手術の時にもっと会話していれば避けられたであろう事態が発生している。



わたしの相談をすることに対する億劫さは、どこから来ているのだろう。



億劫さの正体は
経緯を話して、感情を説明して、現在の悩みを打ち明けて、今後どうしたらいいかを相談する

この、考えただけでも文字数が多くて遠い道のりに対する面倒くささだ。

そして何より
まず、相手には伝わらないと思っている自分がいる。

相手がわたしの言ったことをすっと受け取れるかどうかがわからないのと、受け取られなかった時の補足の説明で力尽きそうだ。

相談するからには状況と心境をフルポテンシャルで理解してほしくて、それが相手にしっかり伝わるかどうか自信がない。


日頃からこまめに小出ししていたなら、エピソード0から説明する必要がなくなるのに、もう少し結果を出してから….ある程度話が進んでから….と、時間が経たないとシェアする気持ちになれないから、どうしようもない。


では、この共有のしなさは昔から来ているのだろうか?子どもの頃から遠慮しいだったとはいえ、これを覚えるには必ずそれに至る経緯があるはずだ。


よく考えよう、赤ちゃんが遠慮して泣くだろうか。遠慮して夜泣きを控えるだろうか。

ちょうど夜泣きの話をしたが、そうは考えられない。

だとすると、必ず育った環境下で遠慮を覚えるのだ。
今じゃない、あとにしよう。
そうやって相手の機嫌や時期を配慮するように。


となると、やはりわたしは家庭環境に影響されて遠慮する性格を身に付けたと考えられる。
今まで散々出てきたが、ヒステリックで根回しする母、わたしと真逆で性格の強い妹、それに対して時よりびっくりするくらい逆上する父(父の逆上話はしてないかも)。
まあ、ここいらが妥当だろう。


幼少期に遠慮を身に付けたと考えられるが、それを解消する時間はたっぷりあったはずなのに
両親の離婚、母の再婚、海外への転居など、成人したその後もわたしは心が落ち着くことはなかった。
なおさら相談することは減ったし、何より溜まり続けるフラストレーションは行き場を失い続けた。


余談だが、いまだに海外転居を、あくまでわたしたちにも選択肢があったと言い張る母を理解できない。
高校を卒業と同時に海外に渡ったのだが、新しい家庭をもっている実父のところに行くことも選択できたのに、母と一緒に海外に行くという選択をとったのはわたしたちだ、と。わたしたち娘に、選択を与えないような、そんな酷なことするはずがない、と言い張った。

この主張に関しては理解できないどころか怒りすら感じる。ガスライティングでしかない。
(ガスライティングとは:誤った情報を植え付ける心理的コントロールによって被害者に「自分が悪い。 相手が正しい」と思い込ませ、自信を失わせること)

母の意図としては、すでに海外に渡っている叔母(母の姉)とその家族がいて、馴染みもあって、そこに私たちが渡って、最終的に祖母(母の母)を移住させられたら、みんなでハッピーというのが理想像だったらしい。

その気持ちは、よくわかる。
祖父母も離婚しているし、自分も離婚、みんなバラバラだからそれをくっつけたかったのだろう。
そうなれば”良くなる”と思ったのだろう。

祖母は海外移住を選ばなかった。
わたしが彼女でも、いくら2人の娘とその家族がいるとはいえ、70を超えて海外移住を選ぶとは思えない。

ここでも母の根回しは作戦通りいかなかったのだ。

根回しとあえて嫌な言い方するが、母のこの良かれと思って色々とこねくり回す癖は、本当に大体のことを台無しにさせている。

今回の移住作戦だって、自分が勝手に想像した未来を勝手に相手に植え付けているからだ。
人には人の意思があるのに、それを何故自分の思う”よい”に変えられると思えるのだろう。



とにかく高校を卒業しても海外に渡り、その後も海外やステップファーザーやその家族もいるし、本当に次から次へと課題が押し寄せてきて、息付く間もなく進んできてしまった。
母だけでもするべきヒーリングはたくさんあったはずなのに、新たな家族の登場も海外に住むことへの変化も立て続けに起こってきて、課題を解消するどころか増えていく一方だった。

今考えると、本当に、本当に吐き出す時間がなかった。
相談することの億劫さを散々募らせ、行き場をなくして抱え続けた。



なので、ようやくその我慢を放出しているわたしの爆発を「異常」とラベル付けされて、悲しかった。


人を傷付けることで自分を守ろうとする母を哀れに思う。

傷付いたわたしを心配する前に防御体制に入る母を醜く思う。

更年期がそれを助長させていたとしても、異常なのはあなただよ。


それと同時に、
あそこまでの罵声を浴びせるほどにわたしは我慢しまくっていたのだなと思った。
文句や自分の考えを封じてきたあまり、母はわたしを
「何も言わず、母のほしい言葉だけを投げかけ、波風立てない大人しい娘」だと思っていたようだ。

笑わせんな。


甘えてきたのはそっちだろ?
異常なのはそっちだろ?
自分勝手なのはそっちだろ?
特別扱いされたがってきたのはそっちだろ?

いい加減自分を見つめ直せ。



甘えてんな。

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