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やっと父を超えた

 超えたと言ってもスキルとか仕事の話では無い。私の父は、私が中学生の時に亡くなっているのだ。その時の年齢が63歳と5ヶ月だった。今私の年齢が63歳と6ヶ月目に入った。やっと亡くなった時の父の年齢を超えたのである。なんとなく、ほっとした気持ちになっている自分がいる。

 歳を取ると身体には少なからず影響が出てくる。私の場合は、歯、気管支、肺などが少々悪いがこれまでの健康診断では特に問題は出ていない。小さい頃小児喘息だったので気管支と肺は死ぬまで付き合話なければならないだろう。

 私の父はとても強い人だった。妥協しない、いたずらを許さない、金儲けに走らない、超がつくほど頑固者、人からはよく頼られる、人の上に立つ仕事を嫌うなど私はそのDNAをほとんど受け継いでいないかもしれない。最も、頑固なところは受け継いでいそうだが。そして、父は心臓を悪くして亡くなったが、私の心臓は今のところ頑張っていてくれている。


 父親の年齢を超えて生きることが、私の中で小さな目標の一つだった。

 なぜなら、それ以外で追い越せるものは何もないから。。。



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松浦 照葉 (てりは)
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