【SS】ジュリエット釣り #毎週ショートショートnote
10/9-10/15 お題 ジュリエット釣り 410文字
僕たちはJulietが縁で知り合った。歌の中の詩のように僕たちはお互いの進む道を後押ししてあげたつもりだった。そうお互いにね。
ハルラブ2で歌われている内容は僕ら二人の関係とシンクロしていた。君と出会ったのは福岡の田舎町の高校。僕は転校生だった。お互いにJulietの歌が大好きだった。放課後になるとイヤフォンを片方ずつつけて一緒に聞いたね。そして次第にお互いに惹かれていった。
高校卒業間近になると卒業後どうするっていう話になったよね。君は目を輝かせながら「モデルになるんだ」って言った。君は都会で活躍することを夢見ていた。眩しいスポットライトを浴びる世界に憧れていたね。
僕も君を追いかけて東京に行きたかった。でもそれは君の挑戦ににとって妨げになると感じたんだ。だから、僕は日本を出ることにした。二人とも19歳の春だった。
そして5年後、君は見事にモデルになり光っていた。
僕はポケットにダイヤの指輪を忍ばせ日本に帰ってきた。
410文字
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