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Macユーザーのための原稿用紙テンプレート(Pages版)

 Macを使って小説などを書いていると募集サイトによっては、文字数の制限だったり、原稿用紙の枚数制限というのが目についてくる。文字数制限だけの場合は、どんなフォーマットを使おうが文字数のカウントさえできれば問題ない。Macに標準で導入されているPagesを利用してもGoogle Documentを利用しても可能だ。もちろん、Microsoftのwordでも可能である。wordの場合はいろんなテンプレートもネット上ではかず多く参照することができる。しかし、原稿用紙換算でのページ数が制限されている場合は、原稿用紙への変換ソフトを利用してページ数を確認することになる。そこで、筆者自身も面倒になり考えてみた。

 Macユーザーとして余計なコストをかけることなく標準のソフトだけを利用して小説を書くことを目指している筆者としては、Pagesを利用して原稿用紙フォーマットでの執筆も実践してみたいと考えた。ネット上にはいくつかヒットするサイトはあるものの、実際に入力してみると、いろいろと不都合というか要望も出てきた。ならば、自分でテンプレートを作ってみようと思い立ち、Pages版の原稿用紙テンプレートを作ったので記事として有料記事として投稿することにした。

 次のような条件に該当するのであれば、ぜひご参照ください。
 ・Mac PCを利用している
 ・文書作成にPagesを利用している (他ツールでからPagesにCopyも含む)
 ・原稿用紙形式で執筆し、原稿用紙枚数を管理したい


考慮したこと

1 フォントサイズ

 原稿用紙のテンプレートは、原稿用紙の図を利用することになり、文字のサイズや文字の間隔、行の間隔を調整してあたかも原稿用紙のマス目に沿って文字が乗るようにするものである。したがって、フォントは固定せざるを得ない。

今回選択したフォント :  ヒラギノ明朝ProN /W3/ 12pt

 このフォントは多くのサイトで利用可能なフォントであると判断し採用した。Macにも標準フォントがあるが、例えば楽天Booksに登録する際は利用できないなどの制約があるため対象外とした。

2 見出し対応

 Pagesには見出しを作成する機能が付いている。また見出しをまとめて目次を生成することもできるようになっている。ただ目次作成は、縦書きには完全に対応できていないので、ページ表示も含める場合は妥協が必要だ。ページを表す数字は縦書きフォントにはできない。
 目次を生成しなくても、見出しを利用する価値はある。何十枚、何百枚となる原稿用紙に書いた小説は、話のくくり単位で見出しをつけることになるだろう。その際、見出し管理ができていれば、編集時の表示上で見出しの一覧を左側に表示させることができ、行ったり来たりが容易になるのである。筆者もよく利用している。
 しかし、この見出しの機能を利用するには、見出しのスタイルを作成しておく必要があるのだ。よって、今回は原稿用紙の中で利用可能な見出しスタイルも定義した。大見出し、中見出し、小見出しと三段階の区別が可能になっている。
 テンプレートの中にサンプルを入れてあるので参照して確認してほしい。

3 禁則処理

 原稿用紙を使った記述の場合、禁則処理や最初の文章の字下げ対応などが考慮すべき事項として挙げられる。だが、字下げ対応をセットしてしまうと、会話のは始まりの時も字下げが発生してしまい都合が悪い。したがって、文章の段落の始まりの字下げは、対応しないことにしてある。つまり、意図的に空白を入力する必要がある。
 禁則処理に関しては、句読点や詰まった音が行の最初の文字となる場合は、直前の行の最後の文字を空白にして次の行の最初に配置するようになっている。これは、推敲する際に表現を変えたり、文章を追加することで適正化を目指してほしい。もちろん、そのままでも特に問題はない。


Pagesのテンプレートファイルはこの下の有料部分に添付してあります。

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169字 / 1ファイル

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