ラドミの和音とその仲間たち
ラドミのような和音を短三和音というのであった。こちらも色々な和音が作れる。
短三和音
基本形。ラドミ。コードネームではmを付け、なんとかマイナーと読む。
マイナーシックスス
レファラシ。ラを根音にするとラドミファ#。コードネームではm6と書く。このコードは減五短七の和音と構成音が同じになる。減5度を含むのでただの短三和音よりも哀愁を帯びた、少し不安定に聞こえる響きになる。
短七の和音
ラドミソ。マイナーセブンス。コードネームではm7。見れば分かるように長和音のシックススと構成音が同じであり、根音が違うだけである。
マイナーアッドナインス
ラドミシ。コードネームではm add9。完全五度がふたつ入っていて、絶望の中にも希望を、のような響きになる。シをオクターブ下げて使うことも多く、希望感は減るが、絶望感もやわらぐ。こちらはさすらう旅人のような感じ。
マイナーナインス
ラドミソシ。コードネームではm9。メジャーセブンスに6度を加えたものと構成音が同じなので、ちょっとだけ憂鬱な響きになる。
長和音に比べて種類が少ないのは、同じ響きの和音が他にあるから。例えば、短三和音の第5音を半音上げたラドミ#は、異名同音でミ#をファに読み替えればファラドになり、これは長三和音のことである。
マイナーのメジャーセブンスも考えられ、ラドミソ#になるが、ドミソ#があるので、aug6と捉えることができるだろう。あまり使われない和音と思うが、増和音な上に半音で当たっているので、とても不安定な響きに聞こえる。サスペンスドラマのオープニングに出てきそうな感じである。