何時までも好きだと言い続けたい話~東京事変「群青日和」~
おじゃまたくしです。日テレで放送しているネタフェス、番組のBGMが東京事変ばかりというかむしろ東京事変しか流れていなくて「これは事変フェスなのでは……?」となっているところです。
2004年9月8日。「これはあれですか、かのレオナルド・ダヴィンチの名作『最後の晩餐』を五人でオマージュしたんですか?」みたいなジャケットの一枚のシングルが発売された。そのシングルの名は「群青日和」。そう。椎名林檎のバックバンドとして集められたH是都M、ヒラマミキオ、亀田誠治、刄田綴色、そして椎名林檎の五人が「東京事変」としてデビューしたのだ。
新宿は豪雨 あなた何処へやら 今日が青く冷えてゆく東京 戦略は皆無 わたし何処へやら 脳が水滴を奪って乾く
こんな歌い出しで始まるこの曲は、「東京事変といえば?」と問われると多分多くの人が「群青日和」と答えるくらい、そして他の事変の曲を圧倒するくらい人気の曲だ。H是都Mとヒラマミキオが脱退し、伊澤一葉と浮雲が加入した二期の実演でも演奏されているし、私はこれが彼らの名刺のような曲だと思う。
今日はこの曲が発売されて、17年。つまり東京事変の誕生日なのである。実にめでたい。めでた過ぎてチョコレートのプレートに「東京事変 おめでとう」とか書いてあるバースデーケーキとかお酒とか用意するべき。彼らの素晴らしい楽曲群がこうして17年、雨にも負けず風にも負けず雪にも夏の暑さにも負けず、ついでに幸せな時もどん底かってくらい落ち込んでるときも、体調が思わしくない時も誰かに傷つけられた時も、とにかくどこの誰か知らない人の人生とかもちろん自分の人生の中でも鳴り続けてきたのだ。そしてこれからも鳴り続ける。
2004年デビュー。2012年解散。2016年椎名林檎の楽曲に参加、バックバンドとして紅白に出場。そして2020年、再生。彼らは閏年とともにあるバンドである。そんな彼らのことが、私は大好きである。今までも、今も、これから先も。先日「YESTERDAY」という映画を観たが、たとえ現実世界であんな状況になっても好きだと叫び続けるし、主人公のように楽器はできないけれど歌うことはできるから楽器できる人集めて口承で曲を伝えていくこともできる。まあそんな状況にはならないから安心してCDなりサブスクなりで彼ら五人が鳴らす音を愛好家として聴き倒していきたい。
東京事変、誕生日おめでとうございます!大好きです!