「信じたいもの」が最近いつも怪しい話~椎名林檎「静かなる逆襲」~
おじゃまたくしです。明日、ワクチン打つ人です。ワクチンそのもの自体小学生ぶりだと気が付いてしまってから「え、ほんとに効くん?インフル発症数時間前の友達と至近距離でケーキ食べてても風邪症状すら出なかった人だけど???」ってなってます。私の免疫細胞さんたち屈強なのかな。
まっとうな人生目指して うそを云わないで 正常な神経保っていようとしてんだ此方人等 美味しそうな今美味しそうな旬を美味しく戴く それが人生よ つまり 愛すべき今愛すべきひとと愛し合うまでよ邪魔しないで 相も変わらず都会は剣呑で信じたいものが一番怪しくて 恐怖を覚えていながらどうしても負けちゃあいられない わたしは今日も合法でキまれんの痺れてんの様見さらせ 天晴よ東京
これは椎名林檎氏の曲「静かなる逆襲」のラスサビの歌詞である。相変わらず何時聴いてもその時にぴったりの曲があるから聴くのをやめられない。どういうことだ。普通なら「今日は聴きたくないな」みたいなのがあるのに。困る。
話を戻して。私は今ものすごく、ヘドバンでもしてんのかってくらいこの
愛すべき今愛すべきひとと愛し合うまでよ邪魔しないで 相も変わらず都会は剣呑で信じたいものが一番怪しくて 恐怖を覚えていながらどうしても負けちゃあいられない
という歌詞に共感しまくっている。びっくりするくらい。ほんとに。
愛知で感染対策されてないHIP HOPイベント、とか。いやもう意味わかんないんだ。その直前のフジロックなんかそのイベントより規模大きかったのに、私が尊敬する音楽雑誌編集長のnoteを読んだり、YouTubeの生配信を見ている限りの感想だけれど今出来得る限りのことはしっかりやっていたと思う。だのに。フジロックが色々な制限下で開催できたし、各地で小さな音楽イベントだとか有観客のライブだって以前よりは増えてきて、私自身も10月にあるライブ楽しみにしてる。この病が流行り始めたころはライブするだけで叩かれてた音楽業界がここまで頑張ってきたというのに。
私は音楽が大好きだ。音楽を、アーティストも曲もそれに関わっている人たちのことも信じたい。それが今、一瞬で崩れている気がする。
件のイベントに出演したアーティストが悪い、とは言えないだろう。だって「感染対策してます」って聞かされてんだから。だからアーティストを叩くのは違うと思う。「そもそも出演するのが」って言っている人たちは、そのアーティストだけじゃなくてアーティストに関わるスタッフやその家族がいることも忘れないでほしい。イベントスタッフだって同じじゃないのか。だからこそやると決めたならその時出来得ることはしっかりやるべきだったしそのイベントに行く人たちも自分のことだけじゃなくてイベントに関わるスタッフの事も今もこうしている間に懸命に働いてくださっている医療従事者の方々のことを考えることが必要なんじゃないか、と思う。そもそも感染対策が無理だと判断したら行かないべきだけど「行くこと」を仮定した文章なので悪しからず。
件のイベントに関すること以外にも、この一年山ほど私の信じていた、好きな音楽に関することが怪しくなる場面を何度も目の当たりにしてきた。それを目にしたり耳にしたりするたびに、当事者じゃないのに心が削れていっている。もう限界。ウイルスもそう。まっとうに生きて音楽やそれ以外の趣味とか愛しているものを楽しみたい人たちのことを邪魔しないでほしい。
知識をつけたり心を豊かにするために使います。家族に美味しいもの買って帰省するためにも使います。