理想のレイアウトを求めて
子供の頃ってすごいなと思う。
鉄道模型のレイアウトと出会ったのは小学2年生の時。
天文館の山形屋にあるオモチャ売場に、鉄道模型のレイアウトが飾ってあった。
美術館で展覧会があるよ!こんな映画やってるよ!仙巌園に行きたい!城山周辺で歴史の勉強!回転焼食べたい!くろいわのラーメン食べたい!
どうにかして両親に、車で1時間半もかかる天文館に連れて行ってもらえるように説得した。目的はもちろん、山形屋の鉄道模型売場。たぶん両親は気付いていたと思う。
街にお出掛けするだけでも特別なのに、映画館で背伸びして大人な映画を観て、田舎にはないメロンソーダとか飲んで、山形屋の鉄道模型売場に行って…あんなワクワク、今となってはドイツまで行かないと味わうことが出来ない。
車両セットなんて高すぎて買うことは出来なくて、tomixのカタログ、レイアウトプラン、レイアウトテクニックなど書籍だけ買ってもらった。
当時、katoというメーカーがあることすら知らず、tomixのカタログを本当にボロボロになるまで見まくった。
その頃のインパクトが強すぎるのか、今でも鉄道模型と言っても車両よりレイアウトの方が好きだし、
現在家にあるカタログは、レイアウト用品のメーカーだけである。ネットでも見ることができるのだろうけど、カタログは紙がいいな。
鉄道模型趣味の雑誌なんかも、ひたすらレイアウトのページだけ読みまくった。いや、正確には写真を眺めまくったかな。
Nゲージレイアウト4とか、ナローゲージブック2とか、すごい本だったな。
ヨーロッパ型に興味を持ってもレイアウトメインの傾向は変わらず、
ドイツを旅行していても、駅の書店や鉄道模型店で、車両そっちのけでひたすらレイアウトの本を物色していた。
しかも現在では、わざわざドイツに行かなくても、スマホでN-BahnMagazinとかその他の雑誌が読める。このままだと雑誌を眺めるだけでこの趣味に満足してしまいそうだと思い、方向転換することにした。
いま制作しているレイアウトに影響を与えたような作品にも出会えたけど、これ以上は情報を増やすのはやめよう。
もう頭の中に、ある程度はレイアウトの完成図がある。
雑誌をパラパラめくるのは簡単だけど、そろそろ自分の手を動かさないとな。
子供の頃から理想のレイアウトを求めて、いろいろな作品を見てきた。
50冊近くになったドイツの鉄道模型雑誌も、携帯の画像データもどんどん減らしていって、雑誌の世界ではなく、自分のレイアウトに理想を求めていきたいと思うのでした(^_^;)