ヨーロッパの鉄道を好きになったとき
ヨーロッパの鉄道を好きになった原点はどこにあるのだろう。そう考えて思い出すのは、787系つばめのことである。幼いころ南九州に住んでいた私は、旅行の始まりはいつも787系のつばめだった。博多までの約4時間、東シナ海が近づいて来ると一人ビュッフェに向かった。流れゆく車窓を見ながら、客室乗務員つばめレディやサラリーマンの乗客と話をしたことを今でもよく覚えている。実際は家族旅行だったのだけれども、制服やスーツを着た人たちと交じって話をしていると、大人の仲間入りをしたようでとても嬉し