ひらがなの導入 ②

「ひらがなの導入 ①」で、ひとつのひらがな(文字)に1つの音だと理解するのが難しいお子さんがいることを書きました。
今回も、ひらがなの導入で見られる意外な間違いを紹介します。


ひらがなは1文字に1つの音、ということが認識でき、ほぼすべてのひらがなを覚えた後、単語を読んでいく段階に入ります。

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このとき、縦書きだとあまり問題なく読めるのですが、横書きの文字カードを使うと、
「に」を2つに分解して2つの文字として読むお子さんが出てきます。上の「にんじん」だと「ichi」「ko」と読んでしまいます。そうです。「に」の左側の縦棒を数字の「1」として読み、右側を「こ」と読みます。

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他には、本当はひらがな表記にはない伸ばす音をカタカナの表記の「|」を使った文字カードを読んでもらうときも、同じエラーが起こります。カタカナの長音符「伸ばす音の棒」を横書きだと「ichi」と発音するのです。上の写真で言うと「te ichi bu ru」「su pu ichi n」「su ichi pu」と読みます。

一生懸命読む姿がかわいくて、面白くて微笑ましい間違いですが、ABAの手法より、エラーをおこさないようにこちらも工夫して対応しています。


カードに〇をつけて、1文字だとわかるようにしたり、単語によって縦書きと横書きを使い分けたり、ひらがなは本来あるべき「てえぶる」「すぶうん」「すうぷ」と書いたりして、教えます。

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