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[韓国語会話] 面白い表現 거의 다 왔어~ 거의 다 했어~ 거의 다 됐어~ 日本語訳

 日本語駆使者からすると面白い韓国語の表現は沢山あると思いますが、どうしてこういう場面でこういう風に言うのかとよく思われるのが「거의」かもしれません。

 「거의」は元々, 「殆ど」の意味ですが、何故かと後ろに「다」をよく連れてきて「거의 다」の形でよく出ます。
 「다」は「全て・100%」の意味で、英語での「all」の感覚です。物にも使うし生き物や人間にも使うので「全部」「みんな」「すっかり」の意味として幅広く使いますが、しかし「全部」「みんな」の意味の単語なら既に「전부(全部)」「모두(みんな)」があるのにも関わらず、その後ろに更に「다」をつけて「전부 다」「모두 다」としてよく言うのです。

 この場合は、ただ強調としての意図もあると思いますが、予測するに「전부」や「모두」がたまたま息が出しにくい(口を細くして出す)音の「ㅜ[u;]」母音で終わるため、後ろに(口が大きく開く)「다」をつけて同じ意味を並べた形で言う方が話し言葉では伝達生が良いので、自然とこの言い方に段々定着してきたのかな?とも思えます。

  話を「거의 다」に戻すと、
ところで「거의 다」の場合は 거의 と 다 が同じ意味でもないのが不思議です。
 日常会話で一番使う表現をあげてみると、

会話① タクシー運転手さんがお客さんに
가.  얼마나 걸려요? どれくらいかかりますか。
나.  네~ 거의 다 왔습니다! はい、もうそろそろ着きます。

会話② お腹空いた子供に
가. 엄마, 아직 멀었어? ママ、 まだ?
나. 이제 거의 다 됐어. もうそろそろだよ。

会話③ 部下が上司に
가. 보고서는 끝났나요? 報告書は終わりましたか。
나. 네, 거의 다 끝났습니다. はい、そろそろ終わるところです。

★つまり「거의 다 + 動詞過去形」として出て、完成、完結、終了、到着まで 80~90%?程まで進行していて、完成、完結、終了、到着の直前まで来ている時に使うのが分かります。日本語の「もうそろそろです」に変えたら訳としてとても自然です。

 まだ終わってもない未来のことなのに過去形で答える理由が、相手を安心させるためなのか、若しくは、気持ちだけは終わった時点に先に行っているつもりなのか分からないのですが、そのまま直訳したら理解できないような、韓国語ならではの面白い慣用表現だと思います。

 ちなみに、私自身が使う場面を考えてみたら、主に時間がない時でした。あと、スムーズにものが進行する時にもよく使っていると思います。^^;

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