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当たり前のことは、本当なの?なぜ地球は反時計回り?宇宙の謎に迫る!
理科の学習は、
普段当たり前と思っていることを
「それは本当なの?」
と、疑問を持って、
その疑問を探求していく学問です。
今回は「地球がなぜ反時計回りに自転し、太陽の周りを反時計回りに公転しているのか」
という、宇宙の大きな謎について
考えてみたいと思います。
お子さんから
「どうして?」
と質問されたことはありませんか?
このテーマを通じて、
親子で宇宙の不思議に触れてみましょう!
地球の自転はどうして反時計回りなの?
私たちが住む地球は、
1日24時間かけて
自分自身をぐるりと回転しています。
この「自転」は、
北極を上に見たときに
反時計回りに進んでいます。
これはどうしてでしょうか?
実は、この反時計回りの動きは、
太陽系が誕生したときの
名残なんです。
約46億年前、
太陽系は巨大なガスと
塵の雲から生まれました。
この雲がゆっくりと
回転しながら収縮し、
やがて太陽や惑星が
造られていきました。
雲全体が反時計回りの
動きを持っていたため、
その回転方向が
今の地球の自転にも
影響を与えているのです。
太陽の周りを回る「公転」も反時計回り
地球は1年かけて
太陽の周りをぐるりと回る
「公転」もしています。
この公転も、
北極から見たときに
反時計回りに進んでいます。
なぜ同じ方向に
回っているのでしょうか?
これも、
太陽系誕生時のガスと
塵の雲の回転方向によるものです。
太陽や惑星は
この回転を受け継いで形成され、
現在もその影響で
同じ方向に公転を続けています。
では、どうして「反時計回り」なの?
そもそも、なぜ
「反時計回り」
という方向に
なったのでしょうか?
実は、宇宙に
「特定の方向」
というものは存在しません。
反時計回りに見えるのは、
地球や太陽系の
北極を上にした時の
見え方に過ぎないのです。
もし南極を上にして見れば、
地球や太陽は
時計回りに回っているように見えます。
このように、
宇宙には
「絶対的な上や下、右や左」
という概念はなく、
観察する位置や視点
によって異なるのです。
他の惑星も反時計回りに回っている?
太陽系のほとんどの惑星も、
地球と同じように
反時計回りに自転し、
公転しています。
ただし、
金星と天王星は例外です。
金星は時計回りに自転しており、
天王星は横倒しになって
自転しています。
これらは、
惑星がつくられた後に
起こった衝突や、
その他の力が
関係していると
考えられています。
子どもと一緒に楽しむ「宇宙の反時計回り」実験
お子さんと一緒に、
宇宙の反時計回りの動きを
シミュレーションできる
簡単な実験を試してみましょう!
必要なもの:
回転椅子
ボール
〇手順
お子さんに回転椅子に座ってもらい、ゆっくりと反時計回りに回転させます。
その状態でボールを持たせて、放り投げてもらいましょう。ボールは反時計回りの力を受けて、まっすぐではなく少し曲がった軌道を描きます。
この現象は、宇宙の中での回転運動と似ています。反時計回りの動きが物体に影響を与えることを体感できます。
地球が反時計回りに自転し、
太陽の周りを反時計回りに
公転している理由は、
太陽系が誕生したときの
回転運動を受け継いで
いるからです。
宇宙には「上」や「下」がなく、
すべては私たちの視点によって
決まります。
なので、実際の生活でも
それは、当たり前とか
それは、正しい
といったことは、
実は、見方を変えると
当たり前ではなかったり
違ったことになったりします。
そういった、
色んな視点から
物事を見る眼を
理科の学習を通して
養っていって欲しいです。
そして
お子さんと一緒に
宇宙の謎に迫ってみましょう!