若手は本業に専念すべき?入社2年目で社内有志団体に参加する意義とは
こんにちは!One Panasonic幹事の木村です。
普段は2年目社員として、業務用空調の設計開発を行っています。
前回の記事で紹介した新入社員歓迎会イベントの運営を経て、5月にOne Panasonicに正式加入しました。
前回制作した記事は以下からご覧ください。
有志団体への参加は初めてで、今後の活動や活動を通してどのような方々と関われるのか、楽しみなことがいっぱいです!
そんな中、OnePanasonic以外にも社内に沢山ある有志団体について知るべく、年に一度の「ERGカーニバル2024」に参加しました。
※ERGとは、Employee Resource Group(従業員リソースグループ)つまり有志活動組織の略称です。
ERGの定義やイベントの詳細についてはこちらの過去記事を参照ください。
本記事ではイベント参加を通じて気づいた、
若手が社内有志団体に参加することの意義
社内有志団体の活動を会社にどう還元していくのか
について、2年目社員の私が感じたことをご紹介していきます!
社内有志団体ってこんなに沢山あるのか!
社内各地に点在する有志団体の交流を目的として始まったERGカーニバルは今年で2回目。全社から総勢60人が参加しました。
まずは30もの参加団体による1分ピッチ。ERGの概念を知ったばかりだった私は、その活動内容の個性の豊かさに圧倒されました。
経営幹部がERGに求めるものとは?
次にERG当事者の若手社員からミドルマネジメント、更に経営幹部を交えて「ERGが必要な理由」についてパネルディスカッションを行いました。
様々な立場からERGの必要性や参加意義について対話が繰り広げられましたが、特にCHROの木下さんが紹介していた「外発的動機」と「内発的動機」の話が興味深いと感じました。いわく、
外発的動機:報酬や昇格などの外部からの働きかけによる動機
内発的動機:興味ややりがいなどの内部から発生する動機
であり、内発的動機が会社にとって重要。
ERGは内発的動機による活動であるため大切にしたいという話でした。
新入社員の間は仕事の進め方が分からず、指示を受けて仕事をすることが多い中で、仕事に対して内発的動機を持って取り組むという視点を忘れがちではないかと感じます。
ERG活動を通して内発的動機によって行動するための視点やノウハウを養うことで、新入社員の時から自発的に仕事に取り組む姿勢を磨いていくことができることは大きな財産になると思っています。
また、パネルディスカッションの中で、ERGは自分にとっての将来のビジョン探しをする場にもなるというお話もありました。
新入社員には、これからの長い社会人生活におけるライフプランがまだ明確に決まっていないという人も多くいると思います。
ERGは心理的安全性が確保されている場であるため、現段階で内発的動機が小さい人でも自分のやってみたいことに挑戦しやすい環境が整っています。ERGで今やってみたい活動に取り組むことで、自分の得意なことや実現させたい夢を見つめ直し、自分自身のライフプランを具体的なものにしていくことができると考えています。
新入社員の時にERG活動に取り組むことで、会社と自分自身両方に対して効果的なモチベーションを生み出し、高めていく。そうすることで、会社も自分自身もより豊かにできるという強いメッセージを受け取ることができたパネルディスカッションとなりました。
わざわざ有志でやる意味って?
次に1グループ5名で「ERGって本当に必要?」のテーマで、参加者同士でディスカッションを行いました。
特徴的だったのはあえてERG不要派の「デビルン」の役割を1名が担当し 、不要派と必要派でバトルする形式で進行しました。互いの意見をぶつけ合う議論によって
自分はどうしてERGに参加しているのか?
自分にとってERGとはどんな場所か?
について深く考えるきっかけになりました。私のグループでは「デビルン」から「有志団体に傾倒して本業がおろそかになってしまう可能性がある」ことを指摘されました。
入社してまだ日の浅い私は反論として、
挑戦できる場が増えることで、リーダーとしての経験ができる
有志団体で広げた人脈を本業でも活かせる
ことを挙げました。同じグループのベテラン社員の方々は、
介護や育児といった私生活での悩みをERGで話し合うことで、心が軽くなりより仕事に専念できる
悩みの共有からヒントを得て、新しい事業が生まれることもある
といった主張がありました。
このやり取りを聞くだけで、ライフステージに合わせた仕事、プライベートとの円滑な関係づくりにERGが機能していることがわかります。
また、本業がありながらなぜERGに参加しているか?を話しあう場面では、活動での成果物を本業に活かすような「会社への直接的な貢献」だけでなく、「悩みを解決したり、活力を得る」など働く社員のモチベーションを引き出す「会社への間接的な効果」も発揮していることを知れました。
有志でやることと、会社と有志でやること
ERGの中にはキャリア入社の方や女性、様々なジェンダー指向や障がいを持った方が、同じ悩みを持つ方どうしで交流を行って、より働きやすい環境作りを行っている団体も多くあります。
多種多彩な人材を獲得することは、今後さらに多様化していくであろう社会の中で、企業を存続させ、さらに大きく成長させるために必要不可欠なミッションです。
そのためにも、ERG側が「会社に貢献するにはどんな活動をすればいいか」を考える一方通行の貢献ではなく、「ERGで得られたノウハウを十分に活用する」ためのERGと会社の協力体制も構築していくべきだと感じました。
ERGが会社を動かす原動力となり、会社側がその原動力で新たな価値を創出することによって、さらにERGの熱量が高まっていくという、win-winの関係を築くのが理想だと考えています。
若手こそ、ERGに参加すべき
私は2年目で有志団体に参加した際に、
社会人になってようやく1年という勉強中の私が、有志団体に参加して両立できるのか
本業がおろそかになり、かえって迷惑をかけることにならないか
といった不安を持っていました。しかし本イベントへの参加を通して、今はむしろ「若手こそERGに参加すべきでは?」だと思っています。
入社して直後は特に、交流できる範囲がどうしても業務で関わりのある方々だけになってしまい、「会社」を非常に狭い範囲で評価してしまいがちだと思います。
私はERGに加入して、私の交流の範囲は「業務で関わる方々」から「パナソニックグループ全体」に広がりました。
自分と同じ目標や悩みを持つたくさんの人たちと出会えるERGは、関わる人が少ない若手こそ参加すべきではないかと感じました。
また、会社の幹部層にすらこのフラットな関係で接することができるので、ERG活動を通して幹部層に提案や意見ができるチャンスが多くあります。実際に、ERGが幹部層に働きかけて会社を動かした実績もあります。
つまり、若手こそERGに参加して、社内のたくさんの方々との繋がりを自分の成長に活かし、その成長によって会社をさらに良くしていくべきだと考えています。
私がERGでの参加で得たような、「会社全体は自分の成長材料であり、また自分も会社にとってのかけがえない成長材料である」という意識を多くの方に感じてほしい!と思い、今回の記事をつくりました。
皆さんはどのように思われましたか?ぜひ感想をコメントいただけると嬉しいです。
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