24年 新入社員歓迎イベントレポート:「コロナ世代」「リスク分散志向」の新入社員との付き合い方
はじめまして!
OnePanasonic新入社員歓迎イベント運営メンバーの木村、村上、小宮、柏木です。
入社2年目を迎え、ちょうど1年前は
「どんな環境で働くことになるんだろう…」
「人間関係をどうやって作っていけばいいだろう…」
と新入社員として色んな不安を抱えていたことを、2年目ながら懐かしい気持ちで振り返っています。
今年の新入社員も同じような不安や悩みを持っているはず。それらを解決、軽減できる新歓イベントにしたいと思い、企画・運営に臨みました!
4月6日に大阪本社で開催されたイベントは、定員の200人がなんと2日で埋まる盛況ぶり。そこでの対話で見えてきた、新入社員共通の悩みや、先輩社員の若手との向き合い方について私たちの考えを紹介します。
「職場での人間関係の深め方を知りたい」
「最近の新入社員のキャリア志向を知りたい」
と感じている方が、新しい視点を得るきっかけとなれば嬉しいです。
「対面開催」を活かせるイベントを目指して
今回の特徴は昨年までと違い、「対面開催」であること。就活や内定後のイベントの多くがオンラインだった新入社員にとっては新鮮で、記憶に残る機会になるはずです。
今後の社会人生活に活かせる機会にするべく、ヨコ(同期)、タテ(部署の先輩や上司)の関係を超えた、「ナナメ(業務の異なる他部署の先輩や上司)のつながり」を作ってもらうことを目指し、「たくさんの人と本音で意見を交換できる」イベントとなるように工夫しました。
また、新入社員が持っている不安をしっかりと把握できるよう、事前に「どんな不安、悩みを持っているか」というアンケートを実施したところ、「同期とのつながり」「仕事を行う上でのスキル・マナー」への不安を持つ人が多いと分かったので、主に2つのプログラムを実施することにしました。
① 不安や悩みを解決する「パネルディスカッション」
② 多様なつながりを持ってもらう「座談会」
①については、「同期との繋がりは大切か、どうやってつながりを作ればいいか」「スキル・マナーをどうやって身につけたか、おすすめの身につけ方」という話題を中心に、2年目から19年目の幅広い経歴の先輩社員が3人で意見交換しあうパネルディスカッション形式を行いました。
②の座談会は、先輩社員2人と新入社員10人のグループを作成。先輩社員はそれぞれ研究職や営業職、キャリア入社や社内副業をしている方など、様々な経歴を持つ方々に集まっていただきました。
事前に配布していた先輩社員プロフィールから、話を聞きたい人を選んでもらい、そのグループに移動してもらう形で実施することで、「今後に活かせるナナメのつながり」の構築ができたのではないかと感じています。
「コロナ世代」の新入社員が持つ悩み
事前に実施したアンケートの回答として特に多かったのは、
「同期とのつながりはどうやって作ればいい?」
「先輩や上司に好かれる立ち回りを教えて!」
「年上の社員との関わり方が分からない…」
といったコミュニケーションについての不安でした。
思えば24卒の新入社員は、学部生であれば在学中はずっとコロナ禍にあった世代。例年と比較すると、大学時代においてもサークル活動やゼミ、研究室での交流が少なかった新入社員も少なくないと想像します。
悩みの中には、「飲み会のマナーを知りたい」「飲み会の1杯目はビールじゃなくても大丈夫?」といった、お酒の席に関するものもありました。
コミュニケーションに不安があるにもかかわらず、これだけの人数が対面イベントに参加してくれたことから、「コロナ世代」だからといって顔を合わせることに消極的だという考えは多くの新入社員にとっては的外れで、むしろ部署内外問わずたくさんのつながりを持ち、様々な知識、経験を得たいと考えている方がほとんどだと感じました。
「リスク分散」で幅広いキャリア志向
新入社員が話を聞きたい先輩社員のもとに足を運び、自由に対話する座談会では、どの車座でも話題に上がる質問がありました。
「eチャレを使った先輩のエピソードが聞きたいです。」
「eチャレではどんな案件がありますか?」
「e-チャレ」とは、正式名称「eチャレンジ」というPanasonicグループ内の公募異動制度のことで、スキルに合った募集案件があれば応募でき、互いにマッチすれば異動できるシステムです。
入社直後から転職について関心を持っている新入社員が多いことに、運営メンバーはかなり驚きました。「配属先が希望と違う環境だったら使いたい」と、リスクヘッジのひとつとして興味を持っているケースもあれば、「入社後は様々な仕事に挑戦したい」と、前向きな転職を通してスキルアップしたいと感じている新入社員が多かったことも印象的でした。
近年はキャリアアップのために転職する方は多くなってきていますが、仕事が合わない場合や、ライフステージが変わった場合など、色々な可能性を想定して転職できるよう備えておこうという「リスク分散」的な考えを、多くの新入社員が持っていることを知っておくべきだと感じます。
先輩社員へ、「若手」との関わり方について
新歓イベントの運営を行う中で、私たち2年目が入社時に持っていた悩みや考えとは少し異なる傾向が見られ、「若手」という括りでみな同じ接し方をするのは危険だと再確認しました。
ひとり一人、様々な背景があり、各々異なる志向があるものの、どの新入社員も将来のことをしっかり考え、自分なりのこだわりを持っているように思います。
「コロナ世代」や「リスク分散傾向」が特徴と前述しましたが、何か特別なサポートが必要ということはなく、これまでと同様に、「互いを理解するためのコミュニケーション」が必要不可欠であると感じました。
適切なコミュニケーションによって、仕事に対してどんな悩みを持っているか、どんな要望を持っているかを明確にできれば、互いにとって働きやすい環境の提供につながるはずです。
またどんなキャリア志向を持っているかが分かれば、「そのキャリアプランに向かって今何をすればいいか」を提案することができ、転職志向を持つ若手に対しても、お互いにとって充実した、納得のいく結果が得られるのではないでしょうか。
新入社員を含め「若手」との関わりでは、「双方的なコミュニケーション」が重要であると、改めて感じていただければ幸いです。
ぜひ「互いに理解しあえるよいつながりづくり」を意識し、過ごしやすい職場を目指しましょう!