「孤独の解消応援月間」~身近な人の変化に気づいたときにできる10のこと~
孤独を感じやすいこの季節に、身近な人を支えるための具体的なアクションガイド
寒さが増すこの季節、自然と心も閉じこもりがちになり、孤独を感じやすくなる方が増えてきます。
そんなとき、大切な人が孤独を感じているのではないかと心配になることもあるでしょう。
この「孤独の解消応援月間」を通じて、どのように寄り添い、支援できるのかを一緒に考えてみませんか?
孤独の解消応援月間とは?
一般財団法人ワンネス財団は、依存の問題やひきこもりなどを含む、生きづらさを抱えた人々の孤独の解消と自己実現を応援しています。
日ごとに寒さが増す昨今において孤独を感じる人々が増えるこの時期を「孤独の解消応援月間」と定め、無料相談の受付体制を強化しています。
生きづらさを抱えたご本人のみならず、身近な人が生きづらさや孤独を抱えている場合でも、この機会にぜひ、ワンネス財団までお気軽にご相談ください。
ワンネス財団 無料相談ダイヤル:0120-111-351(月〜金|10:00-17:00)
身近な人の変化に気づいたときにできる10のこと
ワンネス財団所属の心理カウンセラーが提案する「身近な人の異変に気づいた時にできる10のこと」を以下にご紹介します。
日々の生活の中で、少しでも大切な人に寄り添いたいと感じたとき、ぜひ参考にしてみてください。
まずは否定せずに受け入れてみよう
最初にあなたができるのは、相手の気持ちを否定せずに受け入れることです。身近な人が話しかけてきたら、まずは批判せずに話を聞いてみましょう。話を十分聞き出す前に、励ましたり提案したりすると、「わかってくれていない」と感じてしまうことがあります。「今どんな状態なのかな?」と興味を持って、知ろうとする姿勢で接することが大切です。信頼できる相談相手をあらかじめ作っておく
大切な人が困っていることに気づくと、自分がなんとかしなければと考えてしまう方も多いですが、一人で抱え込むのは大変です。誰かを助けるためには、あなた自身も助けてもらえる体制を整えておくことが大切です。信頼できる人と繋がりを持ち、万全のサポート体制を作っておきましょう。相手にとっての自分の役割を明確にしよう
誰かの悩みを支える際、自分だけですべてを解決しようとする必要はありません。誰にとっても、さまざまな役割を持った人々が必要です。例えば、以下のような「助けてくれる人」が揃っていると、自然と支え合いが生まれます。
・否定・批判せずにじっくり話を聞いてくれる人
・的確なアドバイスをくれる人
・一緒にいると楽しい人、安心できる人
・存在や生き方が励みになる人
・言葉を交わさなくても心のつながりを感じられる人
・無条件に信頼してくれる人
このような方々が周囲に存在すると、自分の状況や相手の状況に応じて必要な助けを受けやすくなります。そして、それは目の前の相手にとっても同じことです。
すべてを引き受けようとする必要はありません。もしあなたが、これらの役割のどれか一つでも担えるなら、それだけで相手にとって大切な存在になっています。
ご自身が得意とする分野を意識して、その役割を果たしてみてください。共通の話題を話そう
親やパートナーなど近い関係であればあるほど、相談しにくいこともあります。心配をかけたくない気持ちが先立ち、相談できないことがあるからです。そんな時は共通の話題で雑談するだけでも大丈夫です。「つながりを感じていること」が重要なので、悩みを共有せずとも、お互いが大切な存在であることを示し続けることが大事です。行動を褒める
人間も、他の動物と同様に報酬があると行動を繰り返し、罰を受けるとその行動をやめる性質があります。努力しても結果が伴わない状況が続くと、誰でも無力感に陥りがちです。
もしかしたら、いま目の前にいる相手も、成果が出ずに無気力感を抱えているかもしれません。そんなときには、相手に小さな成功体験を積んでもらうことが大切です。相手の小さな行動に対しても、その努力に注目し、褒めることで『報酬』としての達成感を感じてもらえるようにしていくと、次のステップへの意欲が生まれるでしょう。助けを提案するときは具体的に
助けることが習慣になっている人もいれば、逆に助けてもらうことが当たり前になっている人もいます。助けを当たり前に感じる人を助けても、感謝されるどころか、さらなる責任を押し付けられて疲れてしまうこともあります。
また、助ける側の人も、いざ自分が困ったときに何を頼っていいかわからないことがあるでしょう。
『困ったら言ってね』という言葉も嬉しいですが、相手が行動に移しやすいように、『買い物に行くけど、何か買ってくる?』や『病院に行くなら車を出すよ』といった具体的な提案があると、相手もその助けを受け入れやすくなるでしょう。手放すことも大切
誰もが助けを必要としますが、助けが習慣化すると依存が生じやすくなります。また、相手が感謝の気持ちを忘れ、助けがない時に不満を感じるようにもなってしまいます。
時には「自分で考え、行動し、感じる」という自立したスタンスも必要です。
抱えている問題について尻拭いはせず、「自分で考え、行動し、感じる」ということを応援する支え役として寄り添うことが大切です。行動に移してほしくないことはじっくり聞かない
人は、行動の具体的な道筋が見えてくると、それを実行に移したくなります。
実現してほしい行動については、一緒に具体的な計画を考えると効果的ですが、実現してほしくないことについては、あまり深く聞かずに話を逸らすようにしましょう。
特に深刻な内容の場合は、軽く話題をそらすなどして具体化を避け、体的な行動に進まないように心がけましょう。心の傷の扱いについて
心の傷は、扱い方次第で悪化してしまうこともあります。そのため、心理カウンセラーなど専門家の力を借りるのが理想的です。
しかし、一般の方でも、心の傷が思い出されるきっかけを新しい思い出で上書きする方法が役立つことがあります。
例えば、冬のイルミネーションを見ると辛い記憶が蘇る人には、新たな楽しい経験を通して、思い出すものを上書きすることができます。
心の傷が生活に大きな支障を与えている場合は適切に対処する必要がありますが、思い出さずに日常を楽しめていれば無理に触れる必要はありません。
心の傷を思い出すきっかけを更新していくスタンスで関わってみるといいでしょう。まずはあなた自身が元気でいること
これまでの9つのなかで行動に移す力が出せないと感じる方は、まずご自身が元気でいることを大切にしてみてください。もしかするとご自身のパワーが不足しているかもしれません。
人は追い詰められ、ネガティブな感情を抱えていると、視野が狭くなり、考えが行き詰まってしまいますが、ポジティブでいると視野が広がり、新しいアイディアやエネルギーが湧き出てくるものです。
何よりもまずはご自身のケアを優先することで、自然と他の人を助ける力にもつながります。
誰かのことで悩む時間も大切と感じることもあると思いますが、それ以上に自分のために時間をとってあげてください。
「孤独の解消応援月間」無料相談
ワンネス財団では年間約5,000件の相談実績があります。
無料相談ダイヤルは、孤独を抱えるご本人やその周りの方へ解決の糸口をご提供する機会です。
あなたは独りではありません。この機会にぜひ一度ご相談ください。
※日本全国からの相談に対応可能です。お気軽にご連絡ください。