【動画の秘密ダダ漏れ】 ONE MEDIAの動画だと一発でわかってもらえるクリエイティブのこだわりを公開! "VIDEOGRAPHERS TOKYO"レポート前編
こんにちは!ONE MEDIA広報の本多です。
4月15・16日の2日間に渡って開催されたアジア最大級の映像クリエイターカンファレンス「VIDEOGRAPHERS TOKYO」。
16日、ONE MEDIAもBLUESTAGEで講演させていただきました!
当日は「SNS動画のキービジュアルの作り方」をテーマにONE MEDIAで、LEXUSやNew Balanceのタイアップ動画を制作したアートディレクターの古谷祐司が登壇し、動画の制作過程やこだわりについてお話させていただきました!MCを務めてくださったYouTuberのダストマンさんと一緒に映像に関して熱くお話させていただいたので、その様子をレポートします!
BLUESTAGE約60席のイスはありがたい事に即埋まり、立ち見で聞いてくれていた方がかなりいました。(うれしい!歓喜!)
普段はおっとりしている古谷ですが、ステージではかなりアツく、一言一言を噛みしめるように、振り絞るように話していました!
■古谷 祐司
「ONE MEDIA」アートディレクター。
1987年埼玉生まれ。 トラックメイカー、フリーランスでMVディレクターを経験した後、2018年、ONE MEDIAに参加。 最近の代表作に「Instagram Make Some Noise」「LEXUS × INSIDE GREAT MINDS」「NEW BALANCE "THE INDEPENDENTS"」など。
■ダストマン/Yuta Murakami
TVCMをメインにモーショングラフィックス、CG、VFXを制作。
YouTube【ダストマンTips】としても活動しており、編集/モーショングラフィックス/VFX/コンポジット、AfterEffectsチュートリアルなど映像制作で使える小ネタを紹介。
ダストマン:こんにちは!主にテレビCMのオンラインエディターと、趣味でモーショングラフィックスなどの技術を紹介するYouTubeをやっています、ダストマンです。
今日はONE MEDIAのアートディレクターである古谷さんとモーショングラフィックス界隈の皆様が湧くようなトークをしていければと思います!ところでONE MEDIAの制作側の方がこういったステージでお話することはありますか?
古谷:普段、イベントや公演では代表の明石がお話することが多いので、僕のような制作側がこの様な場でお話するのは、実はONE MEDIA史上初なんです!
ダストマン:じゃあすごくレアですね!制作人のためにもこのような機会が今後増えてほしいですね!では早速、実際に作品を見ながらそれぞれのポイントなどお話を伺えればと思います!!
ー過去の動画事例から作品のポイントを解説
<Instagram Make Some Noise>
ダストマン:SNSに適した演出やテキストの出し方みたいなところはONE MEDIAの動画はズバ抜けているなと思うのですが、この作品の制作面でのポイントなどありますか?
古谷:この作品は演出から携わりました。クライアント様からの要望は、今注目の若手ミュージシャン3名にクローズアップした動画の制作とイベントの映像をIGTVに配信したい、というもの。動画が若者層の目に止まりやすいように色合い・テキスト・グラフィックなどのデザインをインスタグラムに寄せることを意識して制作しました。
<LEXUS × INSIDE GREAT MINDS>
ダストマン:かなりヘビーなエフェクトですね。かっこいい・・・。
古谷:この動画は「偉大な人の頭を覗く」をテーマにしたINSIDE GREAT MINDSというシリーズで、ONE MEDIAの真骨頂的な動画です。
ダストマン:個人的にONE MEDIAの作品は静止画を巧みに使ってるイメージなのですがなにか意識してることってありますか?
古谷:以前、ONE MEDIAでは「two FACE」という静止画のみで動画を作るシリーズを制作していました。
主に海外の俳優やアーティスト、スポーツ選手などに関するストーリー動画なのですが、静止画はアフロなどの実際の写真や、ストックフォトのイメージ写真などを使用していて、素材として豊富とは言えませんでした。
じゃあ限られた静止画だけでいかに、動画のようにストーリーに没入できるかを考えた末、パララックス(※1)にたどり着きました。パララックスを使用することで、強調したいパートを動画のようにリッチにすることができるからです。
INSIDE GREAT MINDSシリーズはその経験を活かして、完璧な3D化やグラフィック化することではなく、"限られた素材の中からいかにわかりやすくそして強調するパートをリッチに見せられるか"を念頭において考えました。本シリーズは偉大な功績を残しているアーティストの頭の中を覗くことがテーマで、話の内容はロジカルであったり抽象的であったり、かなり小難しい内容でした。話の全てをリッチに見せるのではなく、前段の話は2Dにして、重要な部分は3Dにすることでわかりやすく、そしてテンポよく見せるように意識しました。難しい内容の動画は特に"リアルを見せるのではなく、わかりやすく伝える"が重要だと思っています。
ダストマン:静止画が良い意味でファンタジーになっていて、もっと見たいという気持ちを駆り立てますよね。
※1:視差効果のこと。複数のレイヤーにある要素を異なるスピードで動かすことで「立体感や奥行きを演出」する手法を指す。
<NEW BALANCE "THE INDEPENDENTS">
ダストマン:三浦大知さん、ハマ・オカモトさんをはじめ、出演しているそれぞれのアーティストさんの個性がかなり強いと思うのですが、個性を活かしつつもONE MEDIAの世界観を出す、というところで構成・制作含め工夫されたところはありますか?
古谷:New Balanceの掲げる、"Fearlessly Independent"(自分らしく生きることは強さである)というメッセージをミレニアル世代に届けるために彼らのファンが見て喜ぶというより、ファン以外が彼らに共感するような内容にフォーカスしようと構成から考えました。
出演者の個性、New Balanceのメッセージ、ONE MEDIAの世界観という3者の思いを、"The INDEPENDENTS"というタイトルに込め、その中でどれだけ遊べるか?をすごく考えましたね。
ダストマン:なるほど。この動画は店頭や井の頭の改札前のデジタルサイネージなどでも流れたんですよね!
古谷:そうなんです。井の頭の改札前なんて縦型のデジタルサイネージ11面をジャックして流れたんすよ。めちゃくちゃ感動しました・・・。
ダストマン:お金をちゃんとかけてもらって、みんなに見てらえるところで流せるって制作者としてはかなり嬉しいことですよね。
"VIDEOGRAPHERS TOKYO"レポート後編は明日午前中に公開予定です!
お楽しみに!