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YouTubeチャンネルの開発を行う2人。企画の生み出し方やYusaku Maezawaチャンネルプロデュースの秘話を語る

▪(右)スウィージー 賢
・生年月日:1986年8月31日
・肩書:プロダクション事業部 マネージャー
・趣味:貯蓄
・おすすめの映画 or YouTubeチャンネル:「両学長 リベラルアーツ大学」
▪(左)川中 陸
・生年月日:1994年11月11日
・肩書:プロダクション事業部 クリエイティブディレクター
・趣味:料理
・おすすめの映画 or YouTubeチャンネル:「kouichitv」

ー自己紹介からお願いします!

スウィージー:昨年12月に立ち上がった部署、プロダクション事業部のマネージャー兼チーフプロデューサーをしています。前職はフリーランスとしてテレビCMの助監督、その後広告代理店のスタートアップ会社にて主にアニメのアシスタントプロデューサーをしていました。

川中:同じくプロダクション事業部クリエイティブディレクターの川中です。新卒2年目の代ですが、学生時代からインターンとしてワンメディアにいたので、在籍年数で言うと2年半くらいです。学生時代はずっと映画を作ってました。

ー所属しているプロダクション事業部について教えてください。

スウィージー:プロダクション事業部は、ビデオプロモーションとブランデッドチャンネルの2つのチームに分かれています。ビデオプロモーションではワンメディアが得意とする広告動画を制作、そしてブランデッドチャンネルは新規事業として個人/企業の自社YouTubeチャンネルの開発や提案、運用を行っています。

ブランデッドチャンネルでは現在、クライアントさんが伝えたいメッセージや視聴者が求めるチャンネルを両立させるために商品設計を主に行っています。

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クライアントを魅了する“箱”づくりに奮闘する日々

ー商品設計というと、どのようなことをしているんですか?

川中:ワンメディアのバリューの中で「Out Of The Box(既成概念からはみ出せ)」というワードがあるのですが、そもそも自由に発想するためには“箱”が必要なんです。ある程度、共通項となる箱を用意した上で成り立つと思うので、今はそこを頑張って作っています。

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▲ワンメディアのバリュー

スウィージー:クライアントさんが一番最初に見る“箱(観られる広告の設計)”の部分が、最重要。企業メッセージがいかに視聴者に届く設計になっているのか、前例があまりないものをワンメディアが自信を持って熱弁できるものに仕上げるのが大事なんです。今までのビデオプロモーションで言うと、「最初の3秒でフックする」「IPT(Information Per Time)情報の凝縮」だったり。ブランデッドチャンネルにはその箱がまだないので、まずはクライアントさんを魅了する“箱”を考えることをしています。

ー箱作りは、0ベースから作り上げているんですか?

川中:それでいうとよく聞く「0→1」って僕的には有り得ないものかなって思っていて。元々あるアイデアを集めて、掛け合わせることで、クリエイティブなものが生まれると思ってます。自分はよくYouTubeを見るので、好きなYouTubeチャンネルや動画から使える要素を集めてアイデアとして使うようにしています。まあここは、ふざけて言うと「センス」ですね。笑

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▲インタビュー時にIMAX 3Dメガネかけてくる時点でセンスの塊ではある

スウィージー:「0→1」で案を出し合うと、人によって何を軸にして立案するかバラバラで効率的ではないので、僕たちは“箱”と言う設計図のもと、スピード感を大切に作り上げています。なので、逆に設計図の部分は、毎日「あーでもない」「こーでもない」ってわちゃわちゃ言いながらアップデートをしてますね。笑

動画視聴時間は半日以上。アイデアは会話のキャッチボールから

ーアイデアはどこから得ているんですか?

スウィージー:川中を筆頭にみんな色んなリファレンスを持っていて、日々「こんなのありますよ」って教えてくれるんです。そこから実際打ち合わせ時に「前話してた動画、参考にしよう」とかどんどんチーム内で情報共有され、チーム全体のアイデアの引き出しが増えていきます。

川中:YouTubeはもちろん、ドラマや映画、アニメを1日の3分の1から半分くらいは多分見てますね。僕は元々映画を作っていたので、特に映画やアニメがすごく勉強になります。

ーかなりのインプット量。普段はどのように企画出しをしてるんですか?

スウィージー:核となる「クライアントさんの伝えたいメッセージ」をベースに、その文脈に合う動画ジャンルを雑談ベースで話しています。

川中:良い企画が出るときは、ふざけているときが多いですね。笑

スウィージー:そうだね、「自分達が視聴していて楽しいチャンネルになるかどうか」を大前提にしているので、会議室で話し合うというより、席やソファーなどであまり考えず、軽い感じで話しています。
「あれもいいね」「これもいいね」ってアイデアを出した上で、メッセージ性を強くするために本腰を入れてブラッシュアップしていく作り方ですね。

川中:「この動画面白くないすか?」ってリファレンスを見せ合ったり、アイデアとして取り入れる部分を出し合っていますね。

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▲※3Dメガネをかけていますが、2Dの映像を見ています。

ー話し合いの中で、それぞれ役割分担などは?

スウィージー:ミーティング内で上手にキャッチボールができるよう心がけてます。チームのみんなに議論のきっかけとなるボールを投げたり、他のメンバーから色々案が集まってきたタイミングで与件にフィットさせられるよう軌道修正などのアシストをしたり、意見をまとめ上げたり…

川中:キャッチボールは大切ですよね。あとは、1人で考える時間。ずっと考え続けると出なくなってしまうので、もちろんメリハリが大切ですね。昼寝の時間も。笑

スウィージー:寝すぎだけどね。ずっと考え続けると悶々として良いアイデアがでなくなるので、頭をリセットするのも大事な仕事だと思います。結果、総合的に効率良くなるので。

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ニッチな場所から視聴者の輪が広がっていく

ー今まで手がけてきた企画の中で、“ワンメディアらしさ”を出すために工夫してきたことは?

川中:正直“ワンメディアらしい”って、まだないと思っていて。
ただ1つあるとしたら、「万人受けを狙わない」ってところかなと。

ー「万人受けを狙わない」というと?

川中:テレビ番組やYouTubeで登録者が多いマルチクリエイターが作っているようなみんなが満場一致で好き!というような万人に受けるものというより、“いかにニッチか”、”いかにコアか”がある程度重要だなと。

ニッチな場所から輪が広がっていくことも最近多いと思うので、「どこにターゲットを置くか」、「その人たちに刺さるものは何か」を考えています。

スウィージー:昔芸能人をテレビや雑誌でしか知れなかった時と比べて、今の時代は自分が憧れている人との距離ってどんどん近くなってきていると思うんです。SNSやライブ配信、オフラインなど知れるきっかけは無数にあります。そして様々な属性に対して、影響力を持った方が増えてます。キャストの起用を決める時はただ企業メッセージを代弁する人ではなく、“企業のメッセージの文脈にそった実体験を話せる人”を重点にキャスティングしています。

今の視聴者って動画内での発言が、その人の本当の言葉かどうかを視聴者がしっかり判断できるんですよ。企業に「言わされている」ことに気づいて、ネガティブに捉えてしまう可能性も全然あるので。そうするとキャストや視聴者、クライアント含め全員が不幸になりますよね。
伝えたい文脈をしっかりキャストが背負っているかどうかを大事にしていますね。

Yusaku Maezawaチャンネルの裏話

ー現在、前澤友作さんのYouTubeチャンネルに携わっていますが
前澤さんとお仕事されてみて驚愕したこととか、秘話があれば知りたいです!

スウィージー:チャンネルを作る上で前澤さんと企画ブレストをすることもあるのですが、動画を見てわかるように3.8億円の車を買ったり、お年玉企画をやったりスケールの大きさには毎回驚きますね。笑
僕たちも企画提案はするのですが、主に前澤さんサイドが積極的に企画を提示してくれます。

川中:僕的には前澤さん自身が、すごく柔らかい人なのが意外でした。笑
僕たちにも気を遣ってくれたり、フランクに声もかけてくれる。

スウィージー:会議の後「動画面白かったよ」って話しかけてくれたよね。

川中:あれは嬉しかったです。

ーYusaku Maezawaチャンネルでは普段SNSで感じることのない前澤さんの人柄だったり、ライフスタイルが垣間見れてすごく好きです。編集上のこだわりや工夫してる点が知りたいです!

川中:テレビとかザ・YouTuberっぽくならないよう、ボイスフォローのようなテロップは入れたくないと思っていて。視聴者と前澤さんの感覚がずれているところがあると感じたので、視聴者寄りの立場である自分が感じたことをテロップとして入れることにしました。

ーテロップ内容もシュールですよね。

川中:仲のいい先輩や上司に毒づいたツッコミを入れる感じですね。

スウィージー:飴と鞭のバランスだよね。コメント欄も「ツッコミが面白い」って書いてあって、コメントにもファンがついているのは狙い通りみたいなところはある。(ニヒルな笑み)

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ーテロップが縦書き&基本的に画面の真ん中に入ってますが、あの意図が知りたいです!

川中:馴染ませないようにしています。オーソドックスなテロップは横書きだと思うんですけど、流れをぶったぎるイメージで真ん中に縦書きで入れました。チャンネルのコンセプトが「世界一親しみやすい億万長者」なので、視聴者と前澤さんを繋げる役割をするために、あえて編集者としての第3の視点であることが分かるようにしました。

ーチャンネルの動画はvlogがメインになっていますが、なぜvlogにしたかの理由を教えてください。

川中:トークやチャレンジ系の動画を僕らが撮影しにいってしまうと、テレビ番組に出ている普段の前澤さんとあまり変わらなくなってしまうと思いました。前澤さんと日頃から行動を共にしている人が撮影したvlog形式の動画の方が、普段見られないリラックスした“素の状態”の前澤さんが見れるなと。そこがYouTubeの面白いところだとも思うので。

ちなみに「世界一親しみやすい億万長者」というコンセプトもそこから生まれました。

今後のYouTubeは「コンテンツ>人」の時代へ

ー今ハマっている動画や今後流行りそうだなと思うコンテンツはありますか?

川中:「はじめまして松尾です」というチャンネルは面白いと思います。
ショートアニメやギャクマンガ寄りの動画で、先月の段階では1万3000人だったのが、すでにいま21万人(3月中旬インタビュー当時)くらいまで増えたんです。

スウィージー:美大に通っている男の子がやっているみたいなんだよね。

ーこれまじでジワりますよね。

川中:他だと、コント系動画を出しているkouichitvとか。

スウィージー:3分くらいの尺の短い動画、最近多いよね。

川中:1つの型に当てはめて出し続けている動画は、面白いと思います。vlogとか人にファンがつかないと中々伸びづらいと思うんですが、コンテンツの面白さで勝負してしている人もこれから伸びると思います。人だけの場所ではなくなっているなと。

ー確かに、1つ見たら気になってどんどん見ちゃいますもんね。

スウィージー:長いvlog系動画はサクッと気軽に見られないから、今までの動画を見返すこともしづらい。長期でじっくり育ってきたクリエイターの動画は、初回から見るモチベーションが湧きづらいよね。

川中:今は大勢の人が沢山更新しているから、昔と比べるとコンテンツで勝負している人の動画は見られやすい傾向にあると思います。元々海外ではコンテンツ内容で勝負している人も多かったですよ。

また見たくなる「仕掛け作り」

ーちなみに動画を見つけるときってどうやって探していますか?

川中:関連動画から飛んだり、チャンネル登録はめっちゃしていますね。100くらい。

ーYouTubeガチ勢の私といい勝負ですね。気になったチャンネルは一旦登録!って感じですか?

川中:結構そのタイプですね。

スウィージー:自分は選びますね。その時楽しいと感じるのと、次回見てみようと思うのは少し違うなと。「楽しかった→満足」で完結するコンテンツがある一方、登録したいと思うコンテンツには、「また見たい」「またこういう情報を得たい」と思わせる仕掛けがあると思います。

川中:チャンネル登録の流れも2タイプあると思います。マルチクリエイターやvlogを見ている人は、InstagramやTwitterをフォローするように、“日々の接触点を増やすために”チャンネル登録することが多いと思います。一方コンテンツが好きで見ている人は、更新頻度が少ないから、「次上がってきたときにすぐ見たい」「更新されるタイミングを逃したくない」と思って登録していますね。

ーありがとうございました!


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