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わたし流・片づけの秘訣

人生で自分の部屋を汚部屋にしたことがあるわたしですが、その甲斐あってか、片づけは人並みよりは得意なほうだと思っています。

似たような言葉がいくつかあって、整理、整頓、断捨離、掃除とかありますが、わたしの中では、この要素全部が入った、広い意味での片づけという感じ。

片づける目的

なにか行動するには、やはり目的・動機があることが重要ですよね。

わたしが片づけをするのは、気持ちよく過ごしたいから。

あたりまえのように聞こえますが、片づけなくちゃという強迫観念に取り憑かれてしまうことも多いからこそ、このポイントは外せません。

そして、もっと実際的な理由として、たとえば新しい服が欲しいから今ある服を見直そうとか、はさみが見つからなくて困ったから文房具を全部まとめてみようとか。

断言しますが、「漠然と片づける」ことはあり得ません。

なぜなら、「片づけ」=「困りごとを解決する工夫」だからです。

・モノが溢れている→減らす
・失くしものが多い→まとめる
・雑然としている→揃える、収納する
・汚い→掃除

大ざっぱにはこの4つかと思います。

いま困っていることから、どれを軸にやるか・どこをやるかが決まり、具体的な目的になるでしょう。

ちなみに、どこ(どのジャンル)をやるかがたくさんあって選べない人は、2番目に好きなところに手をつけてみましょう。

たとえば、本が好きな人はその物量に自分で辟易していることが多いですが、まずは服から取り組んでみる。

反対にお洒落が好きなら、なんとなく揃えてしまった調味料やキッチンの配置を見直してみる。

好きなカテゴリは、愛着が強すぎて判断に時間がかかったりこだわったりしてしまいますし、あまりに興味のないところは、楽しく取り組めないからです。

また、大掃除する意図がないなら、場所はごく限定的にするのがよいでしょう。

タオルだけ、外出着だけ、漫画だけ、文房具だけ、引き出し1段だけ。

心と身体の余裕に合わせて決めてください。

最初にやること

最初にやることは、明らかなゴミを捨てる!!

郵便受けから持って来たままのチラシ。
飲み終わったペットボトル飲料。
役目が終わったのにバッグに入っているメモ。

こういう明らかなゴミをためてしまう理由は2つあると思います。

1つめは、「捨てる」のを決めることがストレスだから。

日常生活でいろいろな動作をする、その行動はある程度無意識ですが、やはり自分の脳でやる・やらないの判断を下しています。

その中でも「捨てる」判断はストレスが大きいものだと思うのです。

取り返しがつかないという側面があるからでしょう。

チラシの大半はいらないはずなのに、まずは手を洗って〜などしていると、その辺に放置してしまうことはよくあります。

それでも、バラバラにせず、一時的なものとしてまとめておくと、いざ片づけるときに必要なものを選り分けて残りを捨てるだけになって楽です。

2つめは、捨てるのに複数の手順が必要だから。

ペットボトルを捨てるには、ラベルを剥がして洗わないといけない。

そう考えると、捨てるハードルは一気に高くなり、ついついため込んでしまいます。

出す・分ける

ゴミを捨てているうちに、なんとなく体が気持ちよく動かせるようになるし、スペースが空くので、次の一手はスムーズに取りかかれます。

いま片づけるものを全部出します!!

文具が家中に散らばっているなら、全部探し出してきます。

そして、「いつも使うもの」と「使ってないもの」に分けます。

片づけの醍醐味はここです。

ものを減らす手続きがなければ、これで片づけの9割は終わります。

上で言ったように、「捨てる」判断はストレスが大きいので、ちょっと気持ちよくしたいだけなら、無理に取り入れなくてよいと思います。

「1年使わなかったものは捨てる」など判断不要の捨てルールもありますが、要は使っているものと使っていないものを分けるだけでいいのです。

分けた後は「使うもの」を手前、「使わないもの」を奥にして、できるだけ1箇所にしまえば完了です。

減らし方3パターン

もし、ものを処分して減らすのならば、おすすめのパターンが3つあります。

1つめは、著名なこんまりさんの「ときめく」ものだけを残すやり方。

これは、趣味・お気に入りを整理するときや、最終的に家中すべてを片づけることが目標の人におすすめです。

家全体となると「ときめく」センサーを磨く必要はあるので、著書を読んでその手順に沿って実行してください。

2つめと3つめは、それぞれ「使っているもの」と「使わないもの」から処分する方法。

「使っているもの」からというのは、意外に思うかもしれませんが、「お気に入りだから」もしくは「まだ使えるから」という理由で、ずっと使い続けているものはありませんか。

中には、だましだまし使っているけれど汚れが目立つもの、特にお気に入りでもないけれど、先に使おうとしたら思いのほか長持ちしてしまっているものなどがあると思います。

わたしの場合、よそ行き2着がどちらもお気に入りなのに、より好きな1着しか出番がなかったり、頂きものが多くて先に使いつぶそうと思っていたハンカチが、4年間現役で回っていかなかったりの例があります。

そのハンカチはお掃除用に回して、より気に入ったものをおろすことにしました。

お気に入りだった上着は、首元の皮脂汚れが何をしても落ちなくなったので、処分に踏みきりました。

ほかにも「使いたいもの」がある場合には、思いきって「使っているもの」を見直してみるとよいでしょう。

最後に「使わないもの」から処分するパターン。

例として、買ったけれど使わない調味料や化粧品、サイズや年齢を理由に着ていない服などがあります。

これらは「あれば使うかもしれない」という思いで保存されているケースが多いです。

ほんとうに使う気があるなら、今すぐ「使うもの」に入れて(つまり目につく手前に置いて)、今日からでも使ってください。

それができないものは、処分してスペースを空けたほうが新しい出会いや良い結果につながるでしょう。

最後に

決めた場所のものを全部出しましたか?
「使うもの」と「使わないもの」に分けましたか?
「使うもの」を手前、「使わないもの」を奥にして、1箇所にしまいましたか?
周りにゴミはありませんか?

これができれば、片づけは成功です!
おめでとうございます🎉

片づける前と後では、暮らしに対する心持ちも少し変化があるはずです。

この心地よさを覚えて、時々、少しずつでも、くり返しやっていると、コツがわかって効率もよくなり、捨てるのを躊躇っていた人は捨て方もわかるようになると思います。

何度もやることで、自分が大切にしていることが次第にわかってくるからです。

これは、ものの選び方にも深く関わるので、いらない買い物をすることも少なくなって、より快適な生活を送れるようになります。

すべては気持ちよく生活するため。
つまり、気持ちよく生きるため。

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