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さんざめくJKみたいに 揺れている 更地の母校に 咲く百日紅
箱根とか行こうよ 酔って話すだけ トイレで朽ちる ピースボート地球一周 照れずに距離を…
さよならの 小さく儚い筆跡まるで 終わり間際の線香花火
猛暑日に毎年うんざりするくせに 初夏の気配に毎年ヤられる
インランと 読んで慌てて二度見する 看板の文字 覆う夏草
すぐバレる 馬鹿げた嘘を散りばめて 百個に一個 ほんとうの嘘
Tシャツの FREEのタグを裏返して畳む 不自由ではない自由でもない
シャワーだけ借りる 小さな風呂場には 彼の彼女の 買い置きTSUBAKI
歪な世界に 等しく舞う花 地図読めぬ私と 花の名を知らぬ君
新年の おみくじみたいに 卵剥く 下半期注意 末吉
吸い込んで呑み込んだ夜 ルンバさえ 疲れて帰る 場所ぐらいある
書きかけで 投函された手紙のよう 唐突に終わる字 芍薬の「芍」
寝転んで 探す夜空のYouTube 行き先がない 二人に降る星
