見出し画像

UX概説 5. 美的ユーザビリティ効果 ドラフト版

UX(=User Experience)とは、「ユーザーがプロダクトを利用した際に得られる体験・感情全て」のことです。
例えばメッセージアプリで友人に連絡する⇒スタンプを購入する⇒恋人からの返信がなかなか来なくてイライラする… これら全てがUXに含まれます。

5.美的ユーザビリティ効果


ユーザー体験(UX)デザインにおいて重要な概念です。

美的ユーザビリティ効果とは


ユーザーが見た目の魅力的な製品やインターフェースを、実際以上に使いやすいと認識する傾向を指します。つまり、美しいデザインは、ユーザーに以下のような影響を与えます。
・より直感的で使いやすいと感じさせる
・小さな使いにくさを許容させる
・全体的な満足度を高める

歴史と研究


この効果は1995年に日立製作所の研究者、黒須正明と鹿志村香によって初めて実証されました。彼らはATMのUIデザイン実験を通じて、ユーザーが美しいインターフェースをより使いやすいと評価する傾向を発見しました。

UXデザインへの実践的な影響


・知覚されるユーザビリティの向上: 美しいデザインは製品の使いやすさの印象を高めます。
・ユーザーエンゲージメントの増加: 視覚的に魅力的なインターフェースは、ユーザーの関与を促進します。
・ユーザー満足度の向上: 美しいデザインは肯定的な態度を育み、全体的な満足度を高めます。
・信頼性とクレディビリティの向上: 視覚的に優れたデザインは、製品や組織への信頼を高めます。

視覚的に優れたデザインを追求

限界と注意点


・短期的な影響に留まる可能性がある
・ユーザーの主観的な評価に基づく
・複雑な機能を持つデザインでは効果が限定的

結論


美的ユーザビリティ効果は、製品やインターフェースのデザインにおいて重要な考慮事項です。ただし、機能性とのバランスを取ることが重要で、見た目の美しさだけでなく、実際の使いやすさも同時に追求する必要があります。

よろしければ、サポートお願いします。