『マギ』 2022年1月28日 日記
今更ながら『マギ』を全巻読み終わりました。onekoです。
昨日今日はある人と価値観が異なったことで悩みましたが、マギの中でも『価値観の違い』が一つ大きなテーマになっています。
マギはアラビアンナイトがモチーフになっているので、そのファンタジー性は王道を辿っています。さらにその世界観が壮大であるため、とても話に引き込まれました。
物語の中で、登場人物が疑問を投げかけることが多々ありました。
「理不尽な運命があった時にそれに屈服するのか。それとも運命を自分の力で破壊するのか」
「理不尽な世界では何を疑って何を信じれば良いのか」
「理不尽な世界で己の意志で生きるべきか、他者に導かれるべきか」
これは聖宮にきたアリババたち4人に対してシンドバットが投げかけた言葉ですが、規模に違いはあるもののきっと自分も考えなくてはいけない問題なんだろうなと思いました。
争いをやめさせるために神の多重構造を壊そうと考えるシンドバットに対して、アラジンは黒いルフと白いルフの境目を無くそうと考えて戦います。
きっとどちらも正しくて、同時に間違っているからこそ議論は平行線を辿ってしまいますが、アリババが第3の案を出したことで展開が好転しました。
その第3の案はシンドバットの意見を取り入れると同時にアラジンの意見も尊重するもので、価値観の相違を解決するには綺麗すぎた結末でした。
その人の価値観はその人が育った環境やもらった言葉、受け入れられた思想によって構築されています。
全く同じ考え方の人なんて存在しないし、人間関係を築く中でその違いを感じることも多いのではないでしょうか。
そのような中で異なった価値観に出会った際に取る行動は大きく3種類あると思います。
1つ目は関わらないこと。価値観の違いを表に出すと価値観同士がぶつかることにもつながるので、先に述べた自分の過去を背負いそれが傷つく可能性もあります。当然体力も気力も使うので、そうならないためにそもそも関わろうとしなければ、違いを感じることもないわけなので近づかないことが解決策になるわけです。
2つ目は価値観に従わせること。価値観を否定されるのは過去の経験を通して自分が考えたことを否定されることになるので辛いと思います。だから、その正しさを証明するためにも相手の価値観を潰して、自分の価値観に傷がつかなければそれで辛くはなくなるので有効な手段ではあります。
作中では王様の多くがそれぞれ自分の理想とする像を持っていて、それらを実現させるために、相手に戦いで勝たなければならないと考えていたので、それがまた次の争いを生んでしまっているように思えました。自分と同じ考えを持つ人を導くことはできても、異なる考え方を持つ相手との溝は埋まりません。
3つ目は価値観の違いを認めること。育ってきた環境が違うのだから、考え方が違って当然。「自分はこう考えてきたけど、こう考えることもあるんだ」と認めることができれば、確かに自分の中で変えなければいけない部分はあって大変ではあるけれど、相手との信頼関係を築くことにつながるのではと思います。
作中でアリババが大勢から信頼される人間になった理由の一つとして、価値観の違いを認め続けたことがありました。
アリババは決して完璧であるから尊敬されたのではなく、問題が起きるたびに考えて間違えてまた考えて、、これを繰り返して正面から相手と接したことで、みんなを巻きこんで何かを解決する、そんな姿が信頼に繋がったのだと思います。
色々考えてはみたのですが、現実が物語のように進まないのもまた事実です。
それでも、今回自分が悩んだことはこれからの対人関係の中で無駄になるものではない気がしています。
自分が譲れるものと譲れないもの。
尊重できるところとできないところ。
すり合わせが必要となる考え方。
これらを大事に今後、価値観が異なった場合にとる行動を考えて行けたらいいなと思いました。
そいえば先日カフェに行った人が『黒牢城』を目を輝かせながら読んでいたので、今度読んで見たいなと。。
なかなか予定通りに1日を過ごせませんね笑 そろそろゼミの課題が溜まってきたので明日はそれをすることになりそうです。。。
それでは。