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社長体験記07~朗読劇の脚本・演出~≪中編≫

2022年11月27日、岩沼市民会館・大ホールにて
私が脚本・演出した朗読劇『ベートーヴェンへの手紙』が上演され、無事に終幕しました。
3月のオファーから本番終了までのストーリーを記事にして残したいと思います。

≪中編≫です。

❸脚本を書く

よくよく考えてみると、これまで書いた脚本というのは、自分自身の思いや衝動が原動力となっていました。
その時々に自分が感じたことが作品の根っこにありました。
シンプルに言うと自分の思いに従って書きたいものを書いていた、という事です。

初 翻案・演出 作品

今回のオファーは、2021年11月に起業して
初めていただいた創作のお仕事で本当にありがたく、必ず良いものを作る、と強い思いで取り組みました。

脚本の創作に着手してまもなく気付いたのです。
今回ってこれまでと異なり、クライアントからの
要望・テーマを基に脚本を書かねばならないんだ!と。
(観客にベートーヴェンや第九の事を知ってもらい
第九の演奏・合唱をより深く楽しんでもらう。)

当たり前!
当たり前なんですよ。
でも、これすごく難しいんです…。
初めての経験で試行錯誤が続くことになります。

そして、なんと!劇中で何曲か
仙台フィルハーモニー管弦楽団に
生演奏していただける事になりました。

仙台フィルハーモニー管弦楽団
⇒ 仙台フィルハーモニー管弦楽団【公式】 (sendaiphil.jp)

これはめちゃくちゃ贅沢この上ないこと
なのですが…
どこで何の曲をどの程度の長さ演奏してもらうか
早々に決めねばならないことに…。

当初のおおまかなスケジュールは

 ●〜9月末         脚 本 完 成
 ●10月~11月 稽 古
 ●11月27日  本 番

だったのですが
仙台フィルハーモニー管弦楽団の準備の兼ね合いもあり

 ●8月12日まで 脚本のアウトライン提出
  【この時に劇中の演奏曲決定、演奏するおおまかな長さを報告】

が、割り込んできてしまったのです!
ひええええええ。
でも、やるしかない!!!
(よくよく考えたら、そういうプロセスが
必要だったので、むしろ尻を叩いてもらえた
感はあります。)

7月10日にホテルメトロポリタン仙台にて関係者の顔合せと打合せが行われました。
議題はいくつかありましたがら私からその時点の脚本の構想を説明する時間をいただきました。

打合せの様子

説明後、劇中で演奏する音楽について、話題に上がりました。その際、指揮者の松井慶太さんから、ベートーヴェンが「不滅の恋人への手紙」を書いた同時期に作っていたのが交響曲 第七番であることを教わりました。

松井慶太さん
⇒ 松井慶太 | TOKYO CONCERTS (tokyo-concerts.co.jp)

2022年7月10日・顔合せ
左:松井慶太さん

早速、曲を聴いてみると、なんと壮大で、徐々に盛り上がるドラマチックな展開
直感的に良い!と感じたので、採用する事を即断しました。

劇中の演奏曲は、ベートーヴェンの代名詞「運命」(交響曲第五番)と交響曲第七番を選びました。

※運命は、アンケートの結果、ベートーヴェンの曲の中で最も知られている曲につき採用しました。

まずはそこから1ヶ月、8月12日の提出期限に向けて、アウトラインの作成に勤しむのでした。


頑張れ、岩ちゃん!!!

≪後編へ続く…≫

ここまでお読み下さり、ダンケシェン!!!


≪前編≫の記事はこちら
社長体験記07~朗読劇の脚本・演出~≪前編≫|岩住 浩一 (ONE-iSM inc.)|note

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