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日本 vs. 海外:関係構築における時間とコストの違いとは? アウトサイダーのグローバルキャリア術 Vol.8

ここまで二つの記事でリモートワークからオフィスワークへの回帰、自分が経験したShopifyでのリモートワークについて考察して来ました。

今私は日本のスタートアップカンパニーにおいて、100名規模の社員、その中で10数名の新規プロジェクトチームで働いています。

働き方はいわゆるハイブリッド、オフィスには基本週3回出勤し2日がリモート勤務。お客様先に出向いたりもあるのでその辺は臨機応変に調整しています。

4年間フルリモートで働いた後のオフィス出社は結論から言うとめっちゃ楽しいです。

転職してからまだ2ヶ月経っていないのですが、対面で同じ時間と空気を共有することが相互の信頼関係であったりその人の特徴や個性を認知するためにとても有効だと感じます。

スタートアップにおける新規事業であり会社の成長フェーズとしても非常に重要な時期なので、カオス、プレッシャー、急な変化や変更が日常茶飯な中でスピーディーに事に当たるためには高い信頼関係を結べていることはとても重要だと実感しています。

ランチを一緒に食べたり、目標達成を祝ったり、飲み会をしたりといった付き合いも4年ぶりでこれはこれでお互いに打ち解け合うには有効な手段だなと思います。

一方で生産性という意味では、ウェットなコミュニケーションには無駄も多いような気もします。私が複業で行なっている音楽レーベルのコンサルティングや、EC事業など海外、日本のパートナーとはほとんど簡単なメールでコミュニケーションを行なっていてそれで十分に機能しています。一度も顔を合わさずに何年もお付き合いを継続していることも多々あります。

体感でいうと同じ意思決定をする際に日本では10のコミュニケーションを求める時にグローバルでは3くらいで済むという感じでしょうか。意思決定は早く、あとは文書でしっかり合意すればOKみたいなノリ。

コストの意味ではドライな方がやりやすいですね。決して人間味がないといったわけではなく、人と人との付き合いになった時にはウェットな人間臭いコミュニケーションになることも多いです。

前職のSaas企業において日本のマーケットは利用開始までの意思決定に時間がかかるものの、一旦使い始めていただくと他の地域に比べて契約継続率が高くロイヤルカスタマーになる傾向がデータで明らかになっていました。

そういった意味ではウェットでハイコンテクストなコミュニケーションが一概に高コストだとはいえないかもしれないですが。

ハイコンテクストとローコンテクスト、文化に応じた使い分けができると良いですね。

私のリモートワークの終焉についての結論としてはハイブリッドでやっていくのがちょうど良いのではとなります。

自律してスキルやコンピテンシーを持った人にはリモートでの生産性は高く維持できるでしょうし、一方まだジュニアなメンバーたちにはリアルな関係性を持って成長する機会もとても貴重だと思います。

一方通勤にかかる時間とエネルギーの浪費をもっと価値あるものに当てた方が良いのは当然です。せっかく世の中に選択肢が増えたので「生産性」という単一の価値観ではなく多様な考え、価値観を反映しながら働いていきたいなと思います。

この記事を作成したチェンジメーカーについて

名前:上田アキ/ Aki Ueda [One Global Co-founder]
略歴: ミュージシャンとしてインドやヨーロッパで活動。起業を経て外資系企業のマネージメント職を務める。現在日本発スタートアップの海外プロジェクトマネージャー。

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