ドイツ人は日本人より本当に生産性が高い?そのカラクリに迫る
色んなところでドイツ人の生産性の高さは(日本人の効率の悪さの引き合いとして)至るところで論じられてます。
今回はドイツに5年間滞在し、ドイツ人と仕事をしてきた私がリアルに感じる見解をお話ししたいと思います。
ドイツ人の労働時間て?
日本との国民性比較ではドイツ人は日本人に似て勤勉なんて言われたりしますが、労働時間においては、全くそんなことないです笑。
そもそもドイツは労働者は労働法によって厳密に保護されてます。
自ずとワークライフバランスが実現できるようになっており、家族と過ごしたりプライベートな時間を十分持つことができてます。
当時マネージャーだった私が定時過ぎても働いている姿を見て、会社として訴えられるから頼むから帰宅してくれ、とめちゃくちゃ同僚に怒られた記憶があります。
それぐらい厳密に管理されています。
休日出勤やクリスマスの稼働なんてもってのほか。大トラブル中だったプロジェクトを前にしても、その論議でチーム内で殺伐とした雰囲気になったのを思い出します。
なので労働時間は日本人に比べて圧倒的に少ないと思います。
それは国に守られているから。
生産性は本当に高いのか?
では、限られた時間で成果を出す、めちゃくちゃ生産性の高い仕事の仕方をドイツ人は実践してるのか?
私見としては「NO」です。
確かに仕事の自動化や効率化を追求する優先度は高い気がしますが、日本人のような品質命のようなマインドは見当たりません。
北米同様、ジョブディスクリプションによって各人の仕事の範囲と責任の所在が明確なのが、生産性が高いと言われる所以だと私は分析します。
日本人は仕事が丁寧で品質は高いですがいかんせん仕事の範囲が曖昧で良くも悪くも行間を読んで”色々やってしまう”ため、単位時間あたりで比較するとやることと仕事の境界が明確なドイツ人の方が生産性が高い、と判断されてしまうのでしょう。
ある日ドイツ人に言われたことがあります。
お前ら日本人てすごいと思うよ、なんであんなアバウトなふわっとした案件なのに、いきなり仕事に取り掛かれるのか!
日本人が学ぶべきこと
法律で労働時間が制約されているからこそ、無駄なことはやりません。
かつジョブディスクリプションによって仕事の範囲や成果が明確になってるのでサラリーを確保するためにも最短ルートで走り抜けます。
でも週末金曜日のサッカードイツ代表試合の日には勤務時間中からビールで観戦モード、朝早い時間から出社する代わりに15:00ぐらいで仕事は店じまいになってしまいます笑
ドイツ人全員がそうだとは思わないし、ルーズなところもあるとは思いますがこういったメリハリは日本人も学びたいところですね。
ただ、日本人の真面目さや曖昧な仕事の境界をカバーし合うスタイルって世界的に見ても素晴らしいとも思います。他者のスタイルも取り入れながらバランスよく良い面を出していくのが日本人流グローバルスタンダードだと思います!
この記事を作成したチェンジメーカーについて
名前: まる [One Global Co-founder]
略歴: グローバルにクルマのソフトウェア開発事業に携わる
アメリカやドイツにて8年以上赴任し、現在はベトナムやインドなどアジアを中心に駆け回る。その傍ら芸術大学院でMFA(芸術修士)を学び中
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