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対話型アート鑑賞を体験してみた
この記事を作成したチェンジメーカーについて
名前: Mal [One Global Co-founder]
略歴: 某モビリティ ソフトウェア企業でDirectorを務める。
欧米での海外勤務歴は8年以上、現在はベトナムやインドなどアジアを中心に世界を駆け回り、その傍ら芸術大学院でMFAを学ぶ
One Global企画で芸術家の方と有志メンバーで美術鑑賞をしてきました。
私は父が建築家で物心ついた時から自分の部屋に父が使ってた製図台を机代わりに使っていた記憶があったり、共働きだった両親の代わりに母の友人の油絵画家の方にお世話になり、大好きな絵の具の匂いで満たされた、キャンパスまみれのアトリエの自宅で幼少期を過ごしてきたこともありで比較的芸術というものに対して特別な感情があります。
とはいえ高校から大学、社会人として芸術に関わって生きてきたわけではないので自分に芸術的センスがあるのか?は全くわかりません。
そんな自分でも美術館で素敵な作品を目の前にした時に言葉にできない想いや感情を持つこともあり、例えば同じような作品を目にした時に芸術家の方達はどのような感情を持つのか、どのような視点で作品と対峙しているのか、は非常に興味がありました。
今回はOne GlobalメンバーのZakiさんを中心にアート企画を立ち上げていただき、アフロ民藝と呼ばれるシアスターゲイツ展に行かせてもらいました。
今回アテンドをして頂いたのは、「Matsuko Blue」さんです。
そもそもグループなど集団で対話しながら美術作品を読み解いていく手法は対話型鑑賞と呼ばれています。80年代にニューヨークの近代美術館(MoMA)で開発され、「VTS(ビジュアル・シンキング・ストラテジー)」として知られ、アメリカの教育現場にも広く取り入れられているようです。
正式なVTSは認定されたファシリテータによってきちんと進んでいくものですが、今回はアーティストの方との相互作用が狙いでしたのできっちりとした対話型鑑賞プロセスは踏みませんでした。
アフロ民藝を対話鑑賞する
今回のアフロ民藝自体が日本の民藝運動とBlack is beatutifulのゲイツアートの融合を陶芸や建築、音楽によるインスタレーションで表現しようとしていたので、鑑賞しながらどのような所感をどんな点で感じたかを参加メンバーお互いで会話できたのが興味深かったです。
まず他人に説明するために、自分のまだ言葉にできない感覚的な感想を「こんな感じ」と無理やりアウトプットしようとしていた点。
これが意外と自分の思考を整理するのに結構有効。言葉にしてみて、初めてイヤイヤそんな感じじゃなくて、、、と他者からのリフレクションもある中で
より研ぎ澄まされていく感じが心地よかった。
アーティストの方の視点で面白かったのは作品ひとつひとつもさることながら一連の展示を点ではなくて線で捉えていたところ。
アートはアーティストの内面を表現するものでもあるので、言われてみれば線で理解することでどんなことを伝えようとしているのか、あえてこの場にあることの意味みたいなものに触れられたような気がします。
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アフロ民藝そのものについては、シアスターゲイツのアフリカ系アメリカ人として生きてきたアメリカの部分にアメリカ南部で過ごしたジョージア州の黒人文化を思い出させてくれて懐かしさも感じましたし、柳宗悦の民芸運動との共通点はアイデンティティ保護や文化的抵抗に見ることができました。
アートとビジネスを繋ぐ
実は対話型鑑賞はビジネスの文脈で大きな可能性を感じており、別途本業の方で美術出版さんと企画を検討中です。会社や業界、コミュニティを超えて何か面白い流れを作れたらと目論んでます笑
アートは限られたアーティスト達だけのものではなく我々人類全員が持つことのできる、もっと身近に存在していい感性と思っています。
ビジネスの世界でもアート的感性を活かすことでワクワクするようなイノベーションを起こすことだって可能なはずです。
※現在私が芸大学院でMFA(Master of FineArts)を学んでいるのもその流れ
One Globalが国内外問わず、ビジネスやアート、いろいろな分野でひとつの世界を創れる共創の場となることを改めて目指していきたいと思います!
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