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ミッドライフクライシス?40代で初めて「働く」ことになった訳 ~社会に出る抵抗を克服した3年間 【中編】 アウトサイダーのグローバルキャリア術 Vol.10

ミッドライフクライシスの「前編」では、シタール奏者だった私がある日突然何年も続けてきた楽器の練習ができなくなってしまった話を書きました。

音楽以外の仕事を何かやってみようと思った私は運送会社の夜間の配送センターで働き始めます。20代の時インドへの渡航費のために◯川急便の夜勤で働いたことがあるので、20年経ってまた同じ仕事をするのかと、自分に全く進歩がないような気がして正直惨めな気持ちになりました。

しかし自分のプライドを横に置いて社会に一歩出たことでいろいろな内面的な変化が起こります。

  • 体を使って働くって気持ちい

  • 同僚たちとのコミュニケーション

  • ミュージシャンでなくても仕事って意外に良いものかも

若い時にはお金のための肉体労働は結構苦痛だったのですが、30代から格闘技をを始め身体を動かしていたこともあり、トレーニングとして楽しめる余裕がありました。

20代の同僚たちともウマが合って彼らといろんな話をしながら働いていたから、夏は暑く、冬は寒い倉庫の中での作業も続けられたかと思います。

2年ほどこの倉庫で働いた頃には社会に出ていく抵抗がほぼ消えていました。倉庫で並行してECの事業と音楽レーベルの海外事業のアドバイザーの仕事も行っており、この辺で何か新しいことをやってみようという気にもなってきました。

そこで始めたのが、フランス企業の日本法人での顧客対応の仕事でした。

いくつかの会議に同席する中でソフトの開発を行っているインドとのコミュニケーションに課題があることが原因で、サービスの一部機能が半年近く実装されていない問題があることを知りました。

長年インドに関わってきた私の目には、コミュニケーションギャップの原因は明白で、インド側は日本からの指示や要件定義が曖昧であることからプロジェクトを進められないジレンマがあり、日本側は現地のプロジェクトマネージャーと現場の動かし方を明確に握れていないことから、もどかしさを抱えたまま時間だけが経っているような状況でした。

この件について私に任せてもらえるようマネージャーにお願いし、インドとのミーティングを定期的に行って状況を整理、ステークホルダーを明確にすることで滞りを解消し、プロジェクトを完了することができました。

ちなみにインドは非常にトップダウンの性質が強い組織や意思決定プロセスになっています。なので、現場を動かすためには、意思決定の責任者と信頼関係を築いて要望を落とし込んでいく必要があるのです。

この会社では1年間お世話になり、アルバイトのポジションで入ったのですが、最後の半年間はコンサルタントとして契約をいただきました。

ここでも同僚たちと信頼関係を築きながら働くことの尊さを体験し、労働だけではない仕事の面白さも味わうことができました。

そして自分の人生を大きく変えることになるShopifyでのキャリアが始まります。

後編に続く


この記事を作成したチェンジメーカーについて

名前:上田アキ/ Aki Ueda [One Global Co-founder]
略歴: ミュージシャンとしてインドやヨーロッパで活動。起業を経て外資系企業のマネージメント職を務める。現在日本発スタートアップの海外プロジェクトマネージャー。

チェンジメーカー達が集まるコミュニティ

「One Global Community」はグローバルな視点を持つメンバーによる分散ネットワークを活用したコミュニティです。
コミュニティでは誰もが自分のプロジェクトを実現させる機会があります。世界中に広がるネットワークにより、あらゆる地域からの参加者が平等に学び、互いに貢献し、ベネフィットを得ることができる。そのような未来を創造してます。

One Global 公式HP:

https://one-global-community.com/ja

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