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サッカー X デザイン -前田高孝の挑戦-

こんにちは、今回まるさんとのご縁もあり、One Global Noteに投稿させていただくことになった、前田高孝と申します。

現在、近江高校サッカー部の監督をやらせてもらっています。

ここまでの波乱万丈な歩み

ここまでの道のりを簡単に振り返ると、高校卒業後、Jリーグ清水エスパルス入団、2年で解雇となり、シンガポール、ドイツ、ルーマニアと渡り歩くも膝の怪我もあり22歳で帰国、現役引退、と波乱万丈なプレーヤ人生を歩んできました。

特にシンガポール、ドイツ、ルーマニアでサッカー選手として過ごした時間は、海外でプレーするということはどういうことなのか、を感じることができました。

日本人、アジア人として外国籍扱い&助人扱い。結果を出せば賞賛。内容が良くても結果を出さなければ罵られる。

当初は反発していましたが、厳しい環境の中で世界で戦う日本人としてのプライド、その道を切り開いていく気概が備わった気がします。

振り返れば、当時ルーマニアでは日本人選手は皆無であったので、その中で日本人として自分が活躍して、日本人後進の道を作るという気概でプレーしていたと思います。

また、海外生活の中では別の分野で戦っている多くの日本人の方々に出会えました。その関係は帰国後も続き、いつでも暖かく声援を頂き、今でも心の支えになっています。

海外での経験を総括すると、明らかに度胸がついたんじゃないかと思います。それはどこに行っても生きていけるという度胸。

そして、自分の生き方に対して嘘をつかない、人に取り入って出世したり、ポストに就くのではなく、自分の信念で人生を切り開き、選びぬくという度胸。

そういった意味では、サッカー選手としては成功しなかった海外挑戦ではあるけども、人生を生きるための道標として、海外挑戦は成功だったと自信を持って思うことが出来ます。

その道標に従い、引退後は人生をリセットするために予備校に通い受験勉強。晴れて関西学院大学に合格します。

大学生活を謳歌しながらも在学中にはバックパッカーとして、30カ国を旅し、自らのサッカースクールを起業、タイの孤児院にサッカー場建設、ホームレス日本代表コーチ就任など様々な活動にチャレンジしていました。

大学4回生の時には、関西学院大学体育会サッカー部のヘッドコーチに就任。全日本大学サッカー選手権大会(通称インカレ)で準優勝を収めました。

30歳を向えるにあたり、さらなる新しい挑戦を求め、当時部員4名の近江高校サッカー部の監督に赴任。2023年全国高校サッカー選手権大会で準優勝を収めることができました。

サッカーとデザインを繋げる

全国高校サッカー選手権大会決勝では強豪・青森山田に敗れています。
青森山田は強靭なフジカルと戦術を兼ね備えていました。

彼らを倒すためには、普通に考えるなら、指導者としてトレーニング理論、バイオメカニックをもっと学ぶべきなのかもしれません。

現在39歳。指導者としてもっと成長するために、さらなる挑戦を続けるために、わたしはリベラルアーツ、デザインを学ぶことを選びました。

デザイン思考にある、考え方、魅せ方は自らのサッカーの哲学に繋がると思ったからです。

「青森山田に勝つには、近江は感性を磨く」

冗談交じりに周囲に話ていますが、物ごとの本質に気づける感性、美意識を身に付けたいと思っています。

芸大学院生と監督業二足の草鞋

現行の監督業は継続しながら、2024年4月から京都芸術大学大学院に進学し、今までのサッカーのみの頭を溶かす作業を異業種の仲間たちと共に勤しんでいます。

京都芸術大学院 学際デザイン領域メンバー 野毛会の仲間たち

昨年出版させていただいた著書でも書かせて頂いているのですが、サッカー監督は選択の連続です。

「A選手で行くかB選手で行くか」「どの戦術で行くか」など常に問われ続けます。

わたし自身の感性を磨き、問をたて、ピッチ上で選手達が素晴らしい作品(試合)になるようにデザインする、そんな指導者になりたいです。

Boys Be Pirates! 近江高校サッカー部のブランディング哲学


この記事を作成したチェンジメーカーについて

名前: 近江高校サッカー部監督 前田 高孝[CoFounder MalのMFA同級生]
略歴:
1985年生まれ。滋賀県出身。現役時代はFWとして活躍。草津東高校1年時に全国高校サッカー選手権、3年 時に全国高校総体に出場。卒業後の04 年に清水エスパルス加入。06 年にアルビレックス新潟・シンガポール、07 年にはドイツのFSVデルンベルクに移籍し、08年現役引退。その後、09 年関西学院大学に入学。タイの孤児院にサッカー場を建設したり、ホームレスサッカー日本代表のコーチを務めるなど、幅広く活動。また関西学院大学ではヘッドコーチとして、サッカー部を指導。15年に近江高校の監督に就任、17年に全国高校総体出場へと導いた。18年には高円宮杯U-18サッカープリンスリーグ関西への昇格を果たし、県リーグ3部からスタートで最速でのプリンスリーグ昇格となった。さらには、20年全国高校サッカー選手権初出場、そして23年度の選手権では準優勝飾に導いた。“Be Pirates(海賊になれ!)”のチームスローガンのもと、従来のポジションにとらわれない流動的なサッカーを展開し、その攻撃的な戦いぶりは多くのサッカー関係者の注目を集めた。

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