琥珀の夏
琥珀の夏は2019年3月から2年間、新聞で連載され、2021年6月に一冊の本として、出版された。
かつて、〈ミライの学校〉と呼ばれる集団が本部をおいていた、施設の跡地から、女児の白骨遺体が発見された。
主人公の法子は、弁護士で、30年前に合宿でそこの施設を訪れたことがあり、昔の記憶を思い出す中で、自分が関わった人ではないか、不安に思い始める。そして、〈ミライの学校〉関係の弁護人を、引き受けることになり、色々な人と再会しながら、遺体が誰のもので、どのようにして死んだのか、誰が関与したのか、聞き出していく。
今回の話は過去の回想と、今、起こっている問題を交互に書いており、スピード感のある話だった。最後の方は、予想とは違った終わり方だったことに、驚いた。
今回、初めて、ここまで長い本を読んだので、長いからこそ、話も濃い気がして、とても楽しめた。