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時間ない人必見!手軽に読める小説5選

・火花 又吉直樹

売れない芸人の10年間を描いた小説。
自分より格上の芸人に最初はいろいろ助けてもらって、徐々に知名度を上げることができたのですが、今度はその格上が...。
鼻を高くしているような人はいずれ落ちぶれるということを、描いている作品です。

刊行年:2017年
刊行元:文藝春秋
定価:715円(税込)

・静かな雨 宮下奈都

勤めていた会社がつぶれた帰りに立ち寄ったたい焼き屋を気に入って、何度も通うようになった。そこの店主の女の子に惚れて付き合いだしたが…。
ひとことで言うと、人生って何が起こるか分からないことを綴った小説です。176ページという短い枚数の中で、ここまで今がこれから先も続いていくかは分からないということを真剣に考えさせられる小説だと思います。

刊行年:2019年
刊行元:文藝春秋
定価:616円(税込)

・コンビニ人間 村田沙耶香

まだ高校生だった2年前に読みました。
133ページと短めで、ただのコンビニ店員の日常を描いただけです。ですが、どこか個性的で変わった客が多く、ついついページを捲ってしまう本です。あれだけの短い枚数の中で、これはかなりできていると感じます。
第155回(2016年)芥川賞受賞作

刊行年:2018年
刊行元:文藝春秋
定価:660円(税込)

・推し、燃ゆ 宇佐美りん

推しが不祥事を犯して炎上した話です。
世の中では散々に袋たたきにされ、悪人として扱われていますが、その人を好きである以上はそうは思わないという、幸せなのか、恐ろしいのか、はっきりしない様子が描かれています。読む人によっても意見が分かれる小説だと思います。

刊行年:2023年
刊行元:河出書房新社
定価:638円(税込)

・西の魔女が死んだ 梨木果歩

学校での人間関係に疲れ、不登校になってしまった中学生のお話です。
現代の喧噪とした生活から離れ、自然と隣り合わせの生活をすることで、人がもつ本来の美しさに自身が気付く作品です。
現代は人間関係や自分のキャリア、現状に満足できてない人が多くいるのではないかと思います。この作品も約200ページですが、その中でギュッと凝縮されつつ、人にとって一番大切なことを描いている小説なのではないかと思います。

刊行年:2001年
刊行元:新潮社
定価:649円(税込)

ひとことメモ

「本読もうと思っても寝ちゃったりでなかなか読めない」
私も最初の頃はそうでしたし、情けないことに今もいろいろ立て込んだりするとそうなるときもあります。
そんな時は短めな本を選んでみるとよいと思います。ハードルが低くて慣れてない間でも気が楽ですよ。スランプに陥ったときも効果的です。

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