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きもち保管室

〇〇× 2024年

・概要

人はいつも何かを思って生活をしているもの。それは良いことも悪いことも様々。ですが、私たちはその感情をありのままにすべて語ることはないのではないでしょうか?心にたまっているものを文章化することによって、気持ちが整理されることもあるのではないでしょうか。そういったことと付き合う、人間の拠り所になってほしいことから生まれた一冊。

・感想

こちらの本も文学フリマで購入しました。3冊目でこれが最後です。

「感情」をテーマとしたエッセイ集です。作家やエッセイスト、フォトグラファーなど様々な分野で活躍する人たちが、それぞれの内に秘めている想いを綴ったものです。

私たちは日々様々な感情の変化とともに生きています。端的に言えば、嬉しい、哀しい、悔しい、楽しいなど。その中でも人に話すものはごく一部であり、誰かにありのままのことを打ち明けることはないのではないでしょうか。そんなこんなしているうちに、いろんなことが起こっては、あらゆる感情を経て自分自身も変化していくものです。そのなかで、誰にも言えないことを書いている手帳をそのまま本にしたという感じでした。

「偽りの自分ではなく、素の自分を第一にする」というスタンスで描かれたものなので、「匿名」ということを大切にされているようです。ありのままを言うことができない。言おうとすることがタブー視されるのが世の中ですが、せめてここだけは、ありのままの自分を表現しようメッセージが伝わってきました。

「ありのままを言えない」
私も、19年間生きてきた中で何度もこのことには、ぶつかってきました。「自分の思うままに言いたい。でも、世の中はそれが良しとはしていない」些細ことでも何か悩んだ時には、いつもこの感情が芽生えるものです。

何でもかんでも言ってしまう世の中は想像がつくものではありません。一見すると簡単そうで、悩むことも何もないだろうし平和になるかもしれませんが、もしかしたら意見がまとまらなかったり、不満を言う人で溢れかえって世の中は乱れるかもしれません。でも、生きている以上、それを言うという権利はあるはずです。話の内容によって誰かに避けられるということは本来あってはならないことなのではないかと思うところです。

現実はそうもいかないので、こういう感じになってしまっているのかもしれませんが、このエッセイ集の中のように、いろんなことを抵抗なく言える世の中になってほしいなぁと思うところです。

・書籍情報

きもち保管室 〇〇×(まるまるばつ)

初版刊行:2024年11月26日
刊行元:〇〇×
定価:1200円(税込)
ページ数:180p

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