『犬に関わる仕事を知ろう!中学生のための職業調べワークショップ』を開催しました
早速ですが本題です。
2023年7月15日(土)。
埼玉県の宮代町にある無印良品 東武動物公園駅前にて、中学生を対象とした教育支援イベントを開催しました。
こちらのイベントは、ペット業界に興味・関心のある中学生に向けて、紆余曲折を繰り返してきた反面教師こと齋藤が、手触り感満載に進路相談を行うというOne for Dogの新たな挑戦でした。
そこで、具体的なお手伝いはできないかと考え、就学期の親子を何かと悩ませる「キャリアパスポート」の作成をテーマにしてみてはどうだろうと思ったんです。
セミナー「犬に関わる仕事のことを、もっとたくさん知ってみよう」
前半は動物関係のお仕事について、参加者を交えながらお話させていただきました。
検索ネイティブの世代ですから、ペット業種のことはなんとなくは調べがついているはず(または調べられてしまう)と思い、時間軸をテーマにお話させていただきました。
要するに、世間一般では「就職した」=「夢が叶った」という図式になっています。
#それってあなたの感想ですよね
しかしそれでは、「自分が夢見た仕事はこんなものか…」という現実を突きつけられてしまうんです。
なぜなら、好きな仕事と言ってもキャリアを重ねるまでは、"やりがい"だけを燃料に乗り切らなくてはいけないから。
頑張っていても、努力が実らない時期は続いたりするものです。
そんなメンタルに追い打ちをかけるように、
肉体労働
人間関係
低賃金
勤務形態
接客業
といったゴリゴリの労働環境と向き合うことになるのが、ペット業界に飛び込んだ新社会人たちです。
僕は以前、講師時代にこうした理由でドロップアウトしてしまう卵たちを嫌というほど見てきました。
だからこそ言いたかったのが、
「そこはまだ、3合目だよ」
ということ。
山頂をモヤで隠してしまっていることで皆、今見えている景色が全てだと思ってしまうんです。
それぞれの業種には、もっと素晴らしい未来が待っているのに、専門学校ですら山頂へのルートを明らかにしていない。
なにより、山頂までの食料(収入面)の確保に関しては、「好きなことを仕事にしてるんだから、やりがいで腹を満たせ!」なんて言う始末。
ではなく、
までの道のりまでを指し示してあげることで、「修行時代」を乗り切ることができると思っています。
これが、僕の立ってる場所から言える唯一のアドバイスと思い、セミナーでお話させていただきました。
ワークショップ「キャリアパスポートを作成しよう」
ワークショップでは、中学生とその保護者に向けて色々な仕掛けを用意しつつ、キャリアパスポートを作成していきました。
流れはこんな感じ。
イントロダクション
参加者に自己紹介をしてもらい、キャリアパスポートの目的や目標について説明します。興味・関心の整理
参加者に自分が興味や関心を持っていることを書き出してもらいます。また、それがどのような分野や職種に関連するのかを考えます。能力・経験の整理
参加者に自分が持っている能力や経験を書き出してもらいます。また、それがどのような職種や分野で活かせるかを考えます。目標の設定
参加者に自分が将来的になりたい職種や役割について書き出してもらいます。また、それに必要なスキルや知識、経験などを考えます。キャリアパスポートの作成
参加者に、上記で整理した情報をもとに、自分自身のキャリアパスポートを作成してもらいます。具体的には、自分の興味や関心、能力や経験、目標、そして必要なスキルや知識、経験などをまとめていきます。フィードバックとアドバイス
参加者が作成したキャリアパスポートを見て、講師や他の参加者からフィードバックやアドバイスをもらいます。これにより、より具体的なキャリアパスの設計や、実現に向けたアクションプランの策定ができます。終了
最後に、参加者に今後のアクションプランについて確認し、ワークショップを終了します。
これを中学生でも理解できるように…
動物に対する興味や関心分野
どのような動物に興味・関心があるのかを記入します。例えば、犬や猫、鳥や爬虫類、動物園や水族館の動物、野生動物など、幅広い分野を書いてみましょう。犬に関する能力や特技
自分が得意なことや、特に力を入れていることを記入します。例えば、犬とコミュニケーションをとる能力や、犬の健康管理に関する知識などが挙げられます。犬に関する経験や実績
これまでにどのような動物に関わってきたか、どのような経験や実績があるのかを記入します。例えば、愛犬のお世話(しつけやお手入れ、給餌や散歩、排泄処理など)が挙げられます。希望する動物業界の職種
将来どのような動物業界の仕事に就きたいのかを記入します。例えば、動物看護師、ドッグトレーナー、トリマー、保護施設の職員など、希望する職種を明確にしておくと良いでしょう。将来の進路や学習計画
将来の進路や学習計画を記入します。例えば、どのような学校や専門学校、大学に進むことができるか、どのような資格やスキルを身につける必要があるかなどを考えてみると良いでしょう。
こんなワークシートを用意し、保護者も交えながら考えてもらいました。
特に、「犬に関する能力や特技」では自分自身では気付きにくいこと(ペット番組を欠かさずチェックしてるとか)や「犬に関する経験や実績」では日頃のお世話をしているか(というよりお世話しなさいよ的な)といった目的があったりします。
そんなこんなで無事にイベントを成功することができました。
今回参加してくれたのは、中学1年生〜中学3年生の親子。
最後の発表では、参加者全員が熱い気持ちを胸にプレゼンしてくれました。
会場キャパの都合もあって、少人数での開催でしたが、だからこその濃密なやり取りができ、とっても有意義なひとときだったなぁと思います。
改めて、ご参加いただいた皆さま、お忙しいところ有難うございました!
少しでも将来の選択肢になってもらえたら幸いです。
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ということで、今回はこの辺で。
それでは皆さま素敵なドッグライフをお過ごしください。
One for Dog 齋藤でした!
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