出会ってしまったら~『月へ行く30の方法』レビュー
『月へ行く30の方法』展 、宇宙関連の作品に出会えるのかなという見込み違いな期待を抱いて訪れたのだけど、思いがけずいろいろな作品に出会え、心に残るものたちをこうしてnoteに記すところまでがアート鑑賞なのだなあと感じているところなのだけど
印象に残る、なんだか好き、の先の
強い衝撃があったりもする。
それは、その作品に出会ったときだけじゃなく、こうしてレビューを書くために改めて作品やアーティストのことを調べた際に、第2波みたいにやってくる。
第2波はくるときと来ないときがある。
来たときは「出会ってしまった」と思う。
そこに出向かなければ、逃さず目にとめなければ出会えなかったと思うと
ちょっとした奇跡のようだ。
出会うべくして出会った。
このタイミングで。こういう形で。
大げさだけど、そんな風に得たものを宝物にして生きてきたし、これからも生きていく、のだと思う。
そんな出会いは三岸節子だったり、最近では坂本龍一だったりする。
前置きが長くなったけど、
今回の展示で「出会ってしまった」のは松澤宥
「死」「交接」「人類は消滅する」
暗くて強い言葉の羅列に圧倒されながら、忘れたくないと思ってスマホに収めた。
そして今、レビューを書くために改めて彼のことを調べて再び圧倒されている。
そして、私が惹かれるのにも理由があるなあ、ととても合点がいった。
(いつかまとめて書きたいと思っているのだけど、私は頭がよい、もしくは高等教育を受けてそれを身に付けている、教養がある、数学的、物理的、音楽的な素養を持つ人に強く惹かれるようだ)
ψ(プサイ) 最後の一つ前 量子力学 波動関数
もうお手上げ、降参…(惹かれるに決まっている)
生誕100年サイトだけでも読み応えがあってわくわくする。
この作品は扉。
知らなかった世界、思想、価値観、作品に出会うための扉に今、手をかけることがある幸せ。
まさしく、2024年のwonderだ。