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年の瀬の夜回り

地域ボランティアの夜警を担当して、早くも1年が過ぎようとしています。毎年毎年、何かしらの騒動や事件に遭遇するらしいですが、幸運にも今年は「安寧」に恵まれました。

今年1年の活動の締めに、年の瀬の地域の夜の姿をレポートします。この街を去る日が来るまで、地域社会への貢献を継続していきたいと考えています。

夜警

夜警のスタートは、街の名物と化したフィリピン・パブの巡視から始まります。その後は、飲み屋街へと向かいます。通常、お客様が出入りする時間帯に合わせます。

私が夜警を担当するエリアには、フィリピン・パブが2件ほどあるのですが、この店舗はそのうちの1件です。閉鎖的な場所に店を構えているにもかかわらず、毎晩のように客が出入りしています。泥酔客が路上に横たわる光景が珍しくないのですが、今夜は・・・大丈夫でした。

フィリピン嬢のアパート

ここはパブの裏手です。来日しているフィリピン嬢の住居だと思われます。フィリピン嬢と常連客にはヘンテコな噂が絶えません。ただ、実際に見たわけではありませんので、ここにはあえて書きません。ちなみに、現在煌々としているのは、2部屋だけのようです。お楽しみの最中なのかも知れません。

次に向かうのは、隠れ居酒屋です。このお店はネットでは見つかりません。民家として表記されています。一言で、怪しいお店に尽きると思います。ですが、非常に評判の良いお店です。ガラの悪そうな方々の出没情報もありません。

隠れ居酒屋

しかし、この日は揉め事の現場に遭遇しました。泥酔状態の暴れ客たちが、料金の支払いをめぐり喧嘩をしていたのです。怒号が鳴り響いています。

「とりあえずお支払いをお願いします」
「あぁ? いくらだぁ!?」
「先輩、先輩? 払いましょう」

幸運にも、暴力沙汰には発展せずに終わりました。一安心です。いかに年末とは言え、ハメを外すことが許されるはずはありません。

揉め事勃発

さて、飲屋街の夜警を終えた後は、目安としている店々を順序良く巡回していきます。昨今の空き巣被害の増加などからも、夜警には入念に取り組まなくてはなりません。

人の気配のしない脇道

しばらく歩くと広い通りに出ます。そして、まず始めに向かうのが、年季の入ったラーメン屋さん。この街の老舗の代表格です。このお店は、深夜まで営業しています。飲み屋帰りの男たちがこの店に駆け込むのです。

老舗のラーメン屋さん

余談ですが、手前の自転車は、馴染み客の愛車です。毎晩のようにやってきます。夜警をしていると、そのような所にまで気がつくようになります。

続いて訪問するのは、若者たちが運営するコミュニティー・スペースです。利用者は多くはないようですが、必ず一度は窓越しに店内を確認するようにしています。1階は無防備です。

コミュニティー・スペース

今夜も両件ともに平和で何よりでした。コミュニティ・スペースさんでコーヒーをいただきました。

このまま一休みしたいところですが、夜警はまだ続きます。大きなマンションを横切り、今度は狭い路地に侵入します。要注意エリアです。変質者や盗人が例年目撃されています。

案の定、窓の向こう側から男が登場しました。すると、私のカメラの前で「○○○(卑猥表現)」と大声を張り上げました。滑稽だから1枚撮影。

男「オスっ! 消防団の人ですか? ご苦労様です」
私「はぁ・・・違いますよ。下ネタやめてよ」
男「あっはっは。今年もお世話になりました」

この人、本当に大丈夫か!? まぁ、マンションの住人なので、ダメでも仕方がない。

変態男
マンション

さらにマンションの近くでは、パトカーを発見しました。男性1名が車内へ押し込まれました。何をやらかしたのでしょうか? なんだか、今日は随分と不安定な夜だなぁ(笑)。

パトカーと男性

私がパトカーの前を通り過ぎようとすると、男は大声で暴れていました。裸の女性も同伴だったようです。呂律が回らない様子から察すれば、飲酒運転か薬物のどちらかだと思います。やれやれ。

パトーカーが停車しているコーナーを回ると、有名なスポットがあります。もう1件のフィリピン・パブです。男たちが列を作るようにパブへと流れ込んでいく光景を楽しむことができます。今夜も男性陣は絶好調のようです。

男たち
フィリピン・パブ

私も一度だけ同パブで遊んだことがあります。店内は無法地帯でした。私の友人は、興奮してフィリピン人女性にダイブしてしまい、現在は出禁中らしいです(笑)。また、タレントさんと結婚してしまった知人もいます(笑)。

ところで、パブの対面には、深夜まで営業している上品なレストランがあります。本日はお休みでしたが、品行方正なカップルたちは、パブ通い男たちに軽蔑の視線を浴びせながらレストランへと入っていきます。「ラブホみてーなところで、夜中に飯食ってんじゃねーよ」というのが、パブ常連客の言い分です。

上品なレストラン

時計を確認すると既に1時間を過ぎていました。そろそろ夜警を切り上げようと思います。今夜はちょっと変な日でしたね。年の瀬だから、ネジが緩んでいるのかも知れません。蕎麦でも食べてから帰宅します。

年越し蕎麦・・・ではない

おしまい。みなさん、よいお年をお迎えください。

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