籾殻燻炭(もみがらくんたん)
地方農村部にて。
辺境の地の迷惑ごと。
臭くてどうにもならない。
これ、何だかわかるだろうか?
お米の殻(もみ殻)を燃やしているのだ。
最悪な農業公害である。
籾摺り後の大量のもみ殻。農家としても処分に困ってしまうのであろう。簡単には土に返らないからだ。家畜の餌に使用する場合もあるらしいが、大抵はこのように焼却処分している模様。無酸素状態で上手く焼却できれば、もみ殻は黒い炭の状態になる。これは燻炭(くんたん)と呼ばれていて、土壌の改善など、様々な用途に用いられるとのこと。
ただ、これが臭くて堪らない。もみ殻は、数日に渡り、ゆっくりと燃えていく。その間、煙が周囲に充満し続けるのである。家屋の中にまで入り込んだ煙は、家の中を煤(すす)だらけにし、人の呼吸器系にも深刻な被害を及ぼす。なんせ、臭くて眠れないのである。臭くて呼吸困難になる。
何か対策がないのだろうか? 農家も好きで迷惑を掛けているわけではない。私は農業公害に困り果て、引っ越しをすることで事なきを得ている。それ以外に解決策がなかった。