見出し画像

ONE PIECEルフィから学ぶ王の資質(組織の上に立つ人の理想)

 この記事を書くにあたってまず私自身が1番気をつけなければいけないことはONE PIECE談義に熱量を持っていかれないことです。何を隠そう私は大のONE PIECEファンであり生まれてからこの方ONE PIECEに育ててもらったと言っても過言ではないからです(←過言)。何はともあれ組織を作るにあたって上に立つ者がどういう人ならチームはまとまり、最大の力を発揮するのかは仕事をしている人の多くが関心を寄せる部分だと思います。今回は私の聖書とも言えるONE PIECEの内容を交えながら大船長ルフィさんから船長とは何か、上に立つものの資質とは何かについて考えたことを書ければと思っています。

信念

 ONE PIECEという超人気漫画の主人公であるルフィですから今まで数え切れないほどの名場面を生み、船長としての資質もわれわれに大いに見せてくれています。その中でも、今日は私が個人的に考える3つの名場面から仕事の世界にも通づる上に立つ者がどうあるべきかの姿勢、マインドセットについてご紹介します。

 一つ目。これはもう誰もが知る名場面中の名場面。ONE PIECE8巻ドン・クリークvsルフィの戦いの最中、ゼフが放った一言。

「・・・全身に何百の武器を仕込んでも腹にくくった”一本の槍”にゃ敵わねェこともある・・・」

出典:ONE PIECE

 これ。闘ってるルフィももちろんかっこいいんですけど、まだ決着もついてないのにルフィの”信念”の強さを見極めてルフィが勝つことを疑っていないゼフこの表情、最高ですよね。そしてこのシーンがきっかけでサンジがルフィの器に惚れるわけですよね。つまりここで上に立つものとしての資質を早速発揮しているというわけです。

 ここで学べる王の資質は「揺るがない信念を持つ」ということですね。

 実際に仕事をしていても中間管理職や中途半端な上司は、常に上からの指示によって下のものに指示を出していますよね。そんな中間管理職には碌な意思・信念がなく上の意見に振り回されるだけでそんな上司には部下はついていけないし一つも憧れません。しかしそういう上司に限って自分の立場に強い価値を持っているため細かいことを気にしたり、強制したりして部下を苦しませるような気がします。
 ルフィ大先輩とは大違いですね。ルフィは確固たる自分の信念を持ち、仲間に対して強制的に動くことは一切ありません。そういう上司なら下で働いている部下も伸び伸びできますしついていきたいと思うんじゃないでしょうか?

自由

 次の名場面を紹介します!ではなく、ビジネスに通づると考えられるルフィのマインドセットに関して紹介します。

 はたまたこれも名場面、シャボンディ諸島のぼったくりバーにてルフィが言った一言。


 「支配なんかしねぇよ
     この海で一番自由なやつが海賊王だ!!!」

出典:ONE PIECE


 この一言で気絶した人は多いのではないでしょうか。実際私も初めて読んだ際はルフィがデカすぎて言葉を失ったことを覚えています。この一言の後にレイリーがニヤリと笑い、シャッキーが「やっぱり私モンキーちゃんのファンだわ」と笑顔で言うところまでで凄まじいシーンです。海賊王のクルーであったレイリーとルーツは謎ですが何やらすごいやつである感じを出しているシャッキーに完全に認められ期待されているルフィに痺れ、憧れました。

 さて、このマインドについてですが、ルフィの中でトップに立つものは支配をする者ではなく一番自由なやつということです。これは実際に現在の社会の構造を見ても明らかに正しいのではと思えるくらいの良い考え方だと思います。GAFAmなどのIT業界を席巻しているともいえる企業は果たして他の企業に干渉し、独自のルールに縛るようなことをしているでしょうか?もっとミクロなレベルで言うと、現在日本のビジネス業界でカリスマ性を多いに発揮している堀江貴文さんや西野亮廣さんなどは支配しようとしているでしょうか?少なくとも私の目からはそうは見えていません。そういったトップランナーたちはあくまでも自己中心的に自分が社会のためあるいは自分のためになると思うことを自由にやれている人や会社ではないでしょうか。

 そう、つまり上に立つものは自由なんです。組織でもその構図が理想と考えます。上のものは支配しようとすればするほど下からの信頼を得ることは難しくなります。さらに支配することに労力を割くことで次の動き出しに一歩遅れが出ます。上の人があまりにも自由でも困りますが、ルフィのように核となる信念のもと自由に動くことができれば下のものもまた自由な発想や行動で自身を助けてくれるのではないかと感じます。社会の縛りや組織の縛りを何よりも先に考えるのではなく、まずは自分が何をやりたいのかを発想する人が資質の一つではないかと考えます。


正義

 次は一つの場面の限定的な紹介ではなく、ルフィの正義と悪についてです。
 そもそも、ルフィは海賊ですよね。海賊って普通悪いやつであまり誉められたものではないと思います。しかし、ONE PIECE読者でルフィを悪いやつだと思う人は果たしているでしょうか?いや、いません。
 実際のところルフィは冒険の先々で見つけた宝はもちろん貰っていきますし、「宝払い」なんて何の担保でもない言い訳をして食い逃げをします。もちろん街も人の住宅も壊します。ではなぜ悪い奴に見えないのでしょうか?

出典:ONE PIECE

 漫画の性質上そういったシーンをコミカルに描いたり、戦いの最中仕様がなかったりといった理由では全くつまらないので少し考えてみました。

 結論から言うと、ルフィの中での正義を圧倒的に貫き通しているため悪いことをしてもそれが悪く見えない、あるいは仕方がないと思えるのではないかと考えます。
 ルフィの中での正義とは「友達を大切にする」ことが代表的だと思います。そしてルフィはこの正義を誰かに侵害された時、絶対にそれを許さず相手がどんなに強大な敵でも立ち向かっていきます。そういった正義を貫き通す力があり、その正義が大きいものであればあるほど食い逃げや器物損害などのルフィが犯してしまう悪は擦れていくのかなと思います。

 組織ベースで考えると、上に立つ人は下にいるものに仕事を振るという性質上、下のものからすると時に”悪”に思える時もあるかもしれません。実際私が所属する組織でも今までの経験上でも好かれている上の人なんていうのはほんの一握りであったように思えます。そういった”悪”を相殺するためにはとても影響力のある正義を絶対に貫き通すことが必要であると感じました。簡単な言葉で言うと「これだけは絶対にやらない」ことを決めておくことなどは多くのビジネス書や自己啓発本でも書かれていることで、正義を貫き通すことに通づると考えます。


まとめ

 私の大好きなONE PIECEに準えて私の考える組織の上に立つものの必要な資質についての考えを綴らせていただきました。あくまでも個人的な意見であり他の考え方もあってもいいと思いますし、私自身まだ道半ば、この考えが変わることもあるかもしれません。
 一方でONE PIECEから学んだ一番大きなことは「仲間」の大切さです。こういった考えをもたらしてくれる仲間、間違った時に正してくれる仲間、自分にできないことを担ってくれる仲間が幸い私にはいますので大いに今後頼って行きたいなと思っています。

出典:ONE PIECE

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?