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住宅ローンの借り換えを検討するなら「変動金利」が有利な理由
今回の記事では、住宅リフォームを行う際の支払い方法のひとつとして「住宅ローン借り換え」という選択方法について説明しています。著者が変動金利推しのため、変動金利一択での提案とします。
※頭金などを準備して全期間固定金利でも払っていけるような方は、固定金利がベストなのはもちろんなため、そういった方は今回の記事では対象にあげておりません。
1. 住宅ローン借り換えの基本
皆さんも「今の住宅ローンの金利、見直した方がいいのかな?」と考えたことはありませんか? 住宅ローンの借り換えは、金利が下がることで総返済額を減らし、家計を楽にするための有効な手段です。ただし、借り換えには手数料などのコストがかかるため、安易に決めるのではなく、しっかりとシミュレーションをすることが大切です。
2. 変動金利が有利な理由
住宅ローンを借りる際に「固定金利にすべきか?変動金利にすべきか?」と悩む方は多いと思います。 結論から言えば、現在の金利環境では 「変動金利」 の方が圧倒的に有利です。
その理由は主に以下の3つです。
① 長期的に見ても低金利が続く可能性が高い
現在の日本の金利は歴史的に低水準であり、短期間で急激に上昇する可能性は低いと考えられます。固定金利は「将来の金利上昇リスクを避ける」ためのものですが、今後も低金利が続くなら、わざわざ高い固定金利を選ぶメリットは少なくなります。
② 変動金利には「1.25倍ルール」と「5年ルール」がある
「変動金利は金利が上がったら怖い」という声もありますが、実は 「1.25倍ルール」 や 「5年ルール」 という仕組みがあるので、急激に返済額が増えることはありません。
1.25倍ルールとは?
変動金利は5年ごとに返済額の見直しが行われますが、一度の改定で返済額が 最大1.25倍まで しか増えないというルールがある。
そのため、仮に金利が上昇したとしても、急激に返済額が跳ね上がることはない。
5年ルールとは?
変動金利は 5年間は返済額が変わらない というルールがある。
たとえ金利が上昇しても、5年間は今の返済額のままで据え置きになる。
これにより、短期的な金利変動の影響を受けにくくなる。
例えば、現在の毎月の返済額が10万円だった場合、金利が上がったとしても次回の改定時に 12.5万円以上にはならず、しかも5年間はそのままの返済額 ということになります。
③ 借り換えで総返済額を大幅に減らせる
現在 固定金利 で住宅ローンを借りている方が 変動金利 に借り換えると、総返済額が大幅に減る可能性があります。
例えば、
固定金利1.5% → 変動金利0.4% に借り換えた場合、
借入額3,000万円・残期間25年 の場合で、
総返済額が 数百万円単位で減る ことも。
これにより、毎月の支出が軽くなり、浮いたお金を貯蓄や投資に回すこともできます。
3. 借り換えを検討する際のポイント
「変動金利に借り換えた方がいい!」とは言っても、すべての人に当てはまるわけではありません。 借り換えを検討する際には、以下のポイントをチェックしましょう。
✓ 現在の住宅ローン金利と借り換え後の金利差 → 0.5%以上の金利差 があると、借り換えのメリットが大きい。
✓ 残りのローン期間 → 残期間10年以上 の方が借り換えの効果が大きい。
✓ 借り換え時の諸費用 → 手数料・保証料などの総額 を確認し、借り換えによる節約額と比較する。
✓ ライフプランに合わせた選択 → 将来的な収入や支出の見込み を考え、無理のない返済計画を立てる。
4. まとめ
住宅ローンの借り換えを検討している方は、まず 現在の金利と借り換え後の金利 をしっかり比較し、手数料を差し引いてもメリットがあるか を確認しましょう。
特に、
✓ 固定金利で借りている方
✓ 残りのローン期間が長い方
✓ 現在の金利が1%以上の方
は、 変動金利への借り換えで大幅に節約できる可能性 があります。
借り換えは手続きが必要ですが、一度行うことで 将来の支出を大きく減らせる 可能性があります。気になる方は、まずは金融機関のシミュレーションを試してみるのがオススメです!