フルマラソンについてのタイム予測
3か月ぶりのフルマラソンが近づいてきて今後こそサブスリーしたい、と思いつつも30 kmの壁を打ち破るイメージが頭の中に作れず。
2021年の12月には既に4'12" /kmペースで30 km走が出来た。
けれど、2023年の3月に挑んだ徳島では25 km地点で終了
2023年の10月に挑んだ島田大井川では30 km地点で終了
フルマラソンという距離を考えたときに、30 km地点で凄く足踏みしている。だからフルマラソンが近づいてくるとすごく気分がナーバスになる。
今週の土日は雨だったことも相まって、さらに気分はすぐれない。
そんな日はネットサーフィンが捗る。お題はフルマラソンのタイム予測。
僕の10 kmと21.1 kmのPBはそれぞれ 37’30”, 83’40”。ここからダニエルズのVDOT calculatorを使用してフルマラソンのタイム予測をすると、2時間53分14秒、2時間54分44秒と算出されてくる。
サブエガも見えてくる恐ろしいタイムだが、実際にはこんなタイムでは走れない。VDOTからの予測は持久能力を充分に磨いた際に期待できるタイムなので、月間走行距離をあまり用意できない社会人ランナーにおいてはあまり機能しない、と考えるのが良いだろう
じゃあ、良いモデルは無いだろうか、と、そんなときに見つけたのが以下の論文。
和訳:アマチュアランナーのタイムを実戦から予測する
ざっくり要約:
あるレースR1のタイムT1, 距離D1が与えられた際に、別のレースR2 (距離D2)のタイムT2は以下の式で予測できる。
T2=T1*(D2/D1)^ k
ここで kは疲労係数 である。
人々にアンケートを取り、レース結果から疲労係数を予測したところ、
① 人によって疲労係数は異なり
② アマチュアランナーにおいてはkは週間走行距離よりある程度の予測が可能。
https://www.slate.com/articles/sports/sports_nut/2014/10/running_calculator_introducing_slate_s_marathon_time_predictor_a_better.html
上記サイトにおいて、週間走行距離とタイムからフルマラソンの結果が予測可能である
このモデルを最初に提唱したRiegel先生はkを1.07とした。
試しにこの係数で私のフルマラソンタイムを計算すると、
T2 = (83*60+40)*(2)^1.07 = 175.65……
→ 2時間55分40秒 程度
となんの参考にもならない値が算出される。
上記サイトを用いて週間走行距離100 km程度と少し鯖を読んで申告すると、以下のタイムが吐き出される。
![](https://assets.st-note.com/img/1705810148738-2L2yMypQlZ.png?width=1200)
なるほどなぁ。ちなみに週間走行距離を110 km程度に上げると以下のようになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1705810189958-Tdaxw7PUvy.png?width=1200)
ちなみに、いわゆるサブスリーのための指標としてよく言われている、月間走行距離300 km、ハーフマラソン85分切りでタイムを予測すると以下のようになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1705810440181-Yvy9GPq35p.png?width=1200)
練習内容を熟考せず、メルクマールとなる数値のみを達成しよう、という練習をしていると、逆に目標達成から遠ざかるということかもしれない。難しいですね。