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ONE REPORT:G〜「北に出現しない」は本当か?〜
皆さんは引っ越しなどで南北に大きく移動されたことはありますか?
気候が変わると、大小はあれ環境の変化があるようです。
筆者が大学(関東)に通っていた頃の話、山形県出身の友人から真夜中、急に電話がかかってきたことがありました。
「黒い大きな虫が出て動けなくなった、助けてほしい。」
そう、例のGです。
話を聞くと大学入学で上京するまで、山形県では18年間Gをみたことがなかったとのこと。
他にも、福島や北海道など、寒い地域の友人は皆「Gをみたことは無い」と話していました。
関東で生活していた筆者は年に1〜2回は出会っていた手前、本当に寒いところには出ないのか、と疑問に思っていました。
そんなことを思い出し、思いついたのが今回の内容です。
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G対策商品の購買割合のエリア差
G対策商品の購買率をエリアごとに比較することで、対策の必要性におけるエリア差を確認することができるでしょう。
ONEで購入しているレシートの枚数のうち、以下の商品の購入割合を、エリアごとに算出してみました。
G対策購買率:以下商品購入レシート数/各エリアの全レシート
ゴキジェット
ゴキバリア
ゴキファイター
ゴキワン
ゴキンジャム
コンバット
フマキラー(ゴキブリ用)
ブラックキャップ
※明らかにG対策である商品をピックアップしています。
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最もG対策商品が購入されているエリアは沖縄
日本を9エリアで分けたとき、G対策商品購入のランキングは以下のようになりました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28372933/picture_pc_21b9aaef7a70a13c0881fdf32f7754ee.png?width=1200)
1番大きい割合で購入されているのは暑い沖縄、寒いエリアの東北・北海道はほとんど購入されていません。
やはり暑いエリアの方が、寒いエリアよりもGの出現は多いのでしょうか。
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もう少し細かく、各県別でも確認してみました。
今度は、各県の人口ランキング、年間平均気温、年間平均湿度も併せて確認しました。
※年間平均気温・年間平均湿度は統計局の2016年観測データを利用しています。
G対策アイテム購入率:上位10位
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28325633/picture_pc_129b04578e18830c62b1c512343dd8a7.png?width=1200)
ONEレシートでのG対策アイテム割合のランキングで並べてみると、
・1位「沖縄」
・2位「宮崎」
・3位「大分」
・4位以降「四国4県」
と、日本では暑いエリアの沖縄・九州・四国が上位を占めています。
気温・湿度を絡めてみると、上位8位までの県は、年間平均気温が17℃以上、年平均湿度が68%以上という、暑くて湿度の高い都道府県であることがわかります。
どうやらGは気温と湿度の高いところを好む性質を持つらしく、購買情報にもそれが顕著に出ていることがわかります。
また9位の兵庫ですが、気温は高いが湿度は低い、人口ランキングでは上位でした。
外の気温が高いことに加えて、人が住む家屋が多い=人が住みやすい湿度の場所が多いという場所はGが多いのかもしれません。
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G対策アイテム購入率:下位10位
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28325662/picture_pc_5f148395de104c87e7451d04c0927889.png?width=1200)
ONEレシートでのG対策アイテム割合のランキング、逆順でみてみると
・1位 北海道
・2位 岩手県
・3位 山形県
と、寒いエリアである北海道・東北が上位を占めています。
4位以降も、宮崎、新潟、秋田、青森と日本では寒い県が続いています。
気温と湿度をみてみると、下位10位の都道府県は全て、年平均気温が16℃以下のエリアでした。
関東で唯一下位10位に入っている群馬県、低い理由は気温も湿度も低いことでしょう。
寒いところにGが出ないという説は、どうやら正しいようです。
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さて、害虫等の駆除を専門とされているシェアリングテクノロジー株式会社さんが気になる記事を作成されていました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28298885/picture_pc_226cb99cf3fdec70eb92215f15b6cf15.png?width=1200)
ONEのデータでみると、東京は32位です。
この差については、「Gの駆除を依頼する」人の多さが影響していると考えられます。
おそらくですが、東京では自分で処理するよりもこういった駆除専門の業者さんへ依頼する割合が高いのではないでしょうか。
そう考えると、東京や愛知など、自分で処理はしなくとも駆除依頼の多い = 人口の多い都道府県も、Gの出現率は高い可能性があるでしょう。
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結論:本当に北には出にくいようです
駆除専門の企業さんの調査でもONEの購買データでも、北海道や東北エリアはGの出現が低いという結果でした。
全くいないというわけではなさそうですが、寒いエリアにGは出現しにくいのは本当のようです。
関東に近いエリアであれば、群馬県や福島県も日本においてはGが少ない様子です。
「どうしてもどうしてもどうしてもGが嫌だ…」という方。
「寒いエリアにはGは出にくい」ようですので、次の転居先を検討する際、北海道や東北エリアを検討されてみてはいかがでしょうか。
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いかがだったでしょうか。
ONEでは、毎日全種類のレシートをユーザーの皆さんから買取り、
回答いただいたアンケートの情報と併せて、多くの情報を分析しています。
1枚では紙切れかもしれませんが、多くのレシートをまとめて集計すると、色々なことが見えてきます。
今後も引き続き、データを分析・公開していきます。
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