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「イマジナリーフレンド」高校生編

イマジナリーフレンドとは、心理学、精神医学における現象名の1つである。学術的にはイマジナリーコンパニオンという名称が用いられる。「想像上の仲間」や「空想の遊び友達」などと訳されることは多いが定訳はない

友達が無事出来た僕は、気づけば高校生になっていました。その頃にはたかまさ君の事は忘れて
部活に没頭していました。
そんなある日部活のメンバーと一緒に帰っているとみんな彼女がどうとか、好きな子がどうとか
恋バナに花を咲かせていました。
もう高校生、恋の一つや二つ、恋人の3人や4人出来ていても何も不思議ではありません。

僕も彼女が欲しいと思ってはいましたが
女性と話す時は敬語になり、女性を前にすると
緊張して自分が自分じゃなくなる僕なんかに
彼女が出来るわけがないと思っていました。
なので、僕は部活の仲間の恋バナについて行く事が出来ず、今は部活が恋人見たいなもんと自分に言い聞かせ、部活で成績を残しそれでみんなにマウントを取ろうと考えていました。
本当は僕も、彼女と放課後マクドに行ったり
休日にマクドに行ったり、文化祭を一緒に回ったあとマクドに行ったりしたかったです。寂しい。ずっと彼女が欲しいな〜と思っていました。

そんなある日、僕に1人でマクドにいると声をかけてくれた子がいます。
その子はまなみちゃんと言って僕と同い年の子でした。まなみちゃんは僕にナゲット15ピースシェアしよと言ってくれました。この場合、2人で分けるなら8個と7個、ここは優しさで8個あげないといけないのかな?と思いながらも声をかけてくれたのが嬉しくていいよと言いました。

それから僕は休日まなみと遊ぶようになりました。そして、勇気を出して告白し僕はまなみと付き合う事になりました。
マクドを食べに行ったり、フードコートのマクドに行ったり、遊具付きのマクドなどにも行きました。アンケート答えればポテトS無料券もらえるやんと2人で喜んだりもしました。
僕に初めての彼女が出来たのです。嬉しい。


ある日、そういえばお母さんにまなみを紹介していないなという事に気がつき、僕はまなみを
お母さんに会わせようと思いました。
実家にまなみを連れて行き

"お母さん、俺の彼女のまなみ"
"また馬鹿なこと言って〜誰もおらんやろ〜
マクド買ってきたよ〜"

なんと、まなみは僕にしか見えていなかったのです。まなみはたかまさ君同様、僕が作り出した
イマジナリーフレンド、、、
いや、イマジナリーガールフレンドだったのです。
彼女が欲しいという強い願望がまなみを生み出したのでしょう。
でも、まなみがイマジナリーガールフレンドだったとしても好きという気持ちに変わりは無いのでこれからも一緒にいようと思っていました。

変わらずまなみと指を汚していると
クラスの女子とも普通に話せるようになり、
まなみよりタイプな子に乗り換えることにしました。
すると、それと同時にまなみが僕の前に現れることがなくなって行きました。
新しい彼女が出来た事で、イマジナリーガール
フレンドを作る必要が無くなったのでしょう。

ありがとうまなみ。
女性慣れ出来たのはまなみのおかげてす。
いつかまた会ってマクドに行きたいです。

エピソード③に続く............

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