コンサート初心者必見!演奏会の楽しみ方やマナーなど②(開演から終演まで)
前回から引き続いて、演奏会に行くうえで気を付けると良いことについて、開演後から演奏終了までをご紹介いたします。
演奏中
―しない方が良いこと(マナー)
どこかの本を参考にしているわけではありませんが、基本的には「余計な音を立てずに、演奏を聴く」ということが、聞き手の側には求められます。
この常識も、ワーグナーが登場するまでは全く常識でもなんでもなく、聞き手もうるさいのが当たり前だった、とかいう小話もあります。笑
ホール内は音を遠くまでよく伝える構造になっていますから、演奏中のおしゃべりは当然厳禁です。咳払いなどは仕方ないですが…。特にビニール袋には要注意です。かばんの奥底にしまいましょう
演奏中の撮影・録音も、禁止されている場合がほとんどです。携帯電話は電源を切るようお願いをされますし、極力電源を切った方が良いでしょう。首都圏の大きなホールでは、ホール内に妨害電波を入れている場合が多いです。
ただカーテンコール(終演後に演奏家が拍手に応えて舞台に戻ってくること)では撮影OKという場合もあります。プログラムに記載されている注意をよく読んでみてください。
実際に見聞きした中では、演奏中のマナーの悪さが原因で揉めたケースもあります。やはり、音楽を静かに聞く場所である以上、神経質な方もいらっしゃる場合が多いので特に気を付けましょう。
―演奏会の楽しみ方
演奏会と一口に言っても、演奏をただ座って聴くことだけが楽しみ方ではありません。私が実際に見たり実践したりした、おすすめの楽しみ方をご紹介します。
基本的にはホールでは生演奏をじっくり堪能するものですが、ただ座って聴いているだけではつまらい、となってしまうことも多々あります。
本音を言えば、つい引き込まれてしまって黙って耳を傾けるほどに面白い演奏に出会う機会はもちろんありますが、好みの問題とか様々な条件が人によって存在するので、全部の演奏会がそれに当てはまるわけではなかなかありません。
そこで、最初のおすすめはポケット双眼鏡です。奏者の手元や楽器を見てみるのがおすすめです。周りの人の迷惑になるんじゃないかな?と心配になるかもしれませんが、客席側は照明を切ってあるため、そもそも隣の席の様子があまり気にならない場合が多いです。
また寝てしまう人も多いです。実際、開演から数十分後、周りの客席を見てみるとわかると思いますが、明らかに船を漕いでいる人が居たり、うつむいている人が一定数います。時にはいびきが聞こえてくることもあります(完全にマナー違反ですが…)。
実のところ、私は多くの演奏会に行っていますが、全く眠らずに最後まで起きていることはあんまり多くないです。睡眠不足の状態で行くことは控えていますが、年30公演も行くと、好みに合わない演奏に合うこともしばしばあります。ですので、演奏会中に寝てしまっても実はそんなに恥ずかしいことではないことを知っておいてください。
あとは、静かにプログラムを読む、などでしょう。
休憩時間
ほとんどの演奏会では、2曲以上取り上げる際には前半と後半に分け、10分から20分程度の休憩時間が入ります。
演奏後
演奏が終わった後、やや長い時間(短くても3分ほど)かけて楽団や演奏家に拍手を送るのが通例です。特に演奏会の最後の曲が終わった後では、指揮者やソリストが舞台と舞台袖を数回行き来したり(カーテンコール)、指揮者がオーケストラのメンバーを、本日のMVP!みたいなノリで紹介したりします。もちろんその間も拍手をし、賞賛を送ります。
演奏の終了直後や、指揮者が舞台に戻ってくる際に「ブラボー!」と掛け声をかける人もいます。(女性のアーティストには「ブラヴァ」、グループの場合は「ブラヴィ」となります。)
また変則技として、いわゆる「ブラボータオル」を持参し、好きなタイミングで広げてみてもいいかもしれません。
以上、コンサートで気を付けるとよい点や、知っておくべきことをご紹介いたしました。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
これを読んだ方が、演奏会をより楽しんだり、演奏会に行くことの良さを知っていただけたらとてもうれしいです。