見出し画像

【Audible本の紹介50】amazonのすごい会議(佐藤将之)

 今回紹介するのは、2020年に発行され、当時話題となったamazonの会議のやり方を紹介する本です。最近audibleで聴きましたので、その内容を紹介するとともに、自分の所属する公務員職場(県庁)の会議と、以前出向したことのある楽天の会議とも比較し、考えてみます。


amazonの会議について

特徴的な点は以下の5点です(特に1つめと2つめは有名、、、)

1 会議資料のつくり方
会議資料については、パワポを使わず、A4で1枚きりの説明ペーパーを用意する。それも箇条書きもダメで、説明は文章になっていないといけない。
参加者の負担削減のため、この中に前提、課題、対策など盛り込む。補足資料の添付は可。

2 会議の進め方
会議の参加者は1対1から6~8人まで。ピザ2枚を食べる人数会議の最初にはみんなが資料を黙読し、その後意見交換に入る、という点が特徴的。

3 会議の種類
以下の3つの会議を開催する。情報伝達のための会議は行わない。
意思決定会議
誰が、なにを、いつまでにやるかを決定する会議。
アイデア出し会議
どんどんアイデアを出す会議。オフサイト開催やホワイトボードが有効。
進捗確認会議
KPIについて状況を報告、未達ならば原因と対策を検討する会議。

4 会議の参加者
各部門から1名呼ぶその人がその部門の責任を持つ。参加者は、必ず発言することが求められる。

5 会議に臨む基本的な考え方
アマゾン社員に求められる16か条というものがあり、会議を含む業務の「考え方」の指針として活用されている。プロジェクトリーダーが仕切る、顧客中心で考える、深く考える、同意できないときはしっかりと異論を唱えるなど。


公務員の会議や楽天との比較

公務員の資料作りについて。公務員は、A4の1枚で、背景、課題、対策というような流れの、多くの要素を盛り込んだ資料を作ることを普段からやっています。内部の会議資料でパワポはめったに使いません。また、メインの構成要素は、箇条書きではなく、文章で書いています。

アマゾンのやり方と、純日本的な文書主義の公務員のやり方が一致しているのは、偶然にしても、不思議に感じます。

一方、会議の進め方は、だいぶアマゾンとは違います。上司に対し部下が説明し上司が意思決定する形が一般的であり、参加人数が多いとか、何をゴールとするのか明示されないまま(あうんの呼吸で)会議が進むことがあるとか。

この点では、以前出向した楽天では、アマゾンの会議のやり方に近い会議への姿勢が日頃から感じられました。
この会議への姿勢は、素早い意思決定や、いろいろなアイデアが出てくる雰囲気、日頃の進捗管理の徹底に反映されていたように感じます。

「amazonのすごい会議」をaudibleで聴いて、この楽天の会議を思い出し、公務員職場に取り入れるべき点がいろいろあるなと、あらためて感じました。

参考①

参考②

参考③



いいなと思ったら応援しよう!