2022年の全国と島根県の食品の輸出実績（経年推移）
※2024.7.28、後半の項目（日本全体の食品輸出実績等）を追記しました
１ 島根県の食品輸出実績
「２０２２年（令和４年）の農林水産品・食品の輸出実績」が、島根県庁しまねブランド推進課海外展開支援室のサイトに掲載されていますので、紹介のために投稿します。
２０２２年（令和４年）の輸出額は２７．６億円、前年（令和３年）から約２億円の増加となりました。グラフからも読み取れるように、加工食品の輸出額が増加しました。
なお、このグラフには表れてませんが、この２７．６億円は県内１１０社の輸出額の合計金額です。この１１０社の中には、年間で数億円の輸出をしている会社から数万円の輸出までいろいろあります。
１１０社のうち約１０社は初めて輸出された会社です。これらの会社はまだ輸出額は少ないですが、将来伸びていくきっかけを今回手に入れられたと思います。島根県庁やジェトロ島根のフェアや商談に参加し、初めての輸出を実現された例が多く含まれますので、我々支援する立場の役割の一つはこういうことかな、と思います。
一方、県やジェトロにできることは少なく、輸出が多い会社、伸びている会社は、独自の取組や工夫をされていますので、自らの取組と工夫次第というのも現実です。
２ 日本全体の食品輸出実績
全国の食品輸出のデータは農林水産省に詳しいのでご参照ください｡
2022年の日本の食品輸出額はトータルで1.4兆円となり、前年の2021年に比べ約1,750億円の増加でした。加工食品、水産品の輸出額が増加しました。
３ 分析（補足）
ジェトロの分析によると、
日本の食品輸出は、近年、日本の食品や雑貨類などの消費財は、海外での人気の高まりとともに着実に輸出が上向いており、食品輸出額の伸びも、この輸出トレンドに沿うものである。さらに、円安による押上げ効果が出ているとのことです。
日本全体の食品輸出が1.4兆円、島根が27億円。島根はたった0.2％でしかありません。食品輸出の多くは都会の大企業が行っているといえます。