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(公務員の仕事)予算要求のスケジュール(10月の作業編)

自治体では、令和7年度当初予算の編成作業が進んでいます。
10月はじめに予算編成方針が示され、10月いっぱい、部内での予算編成作業が進められました。11月上旬に財政課に提出し、ヒアリングを受けていく流れです。今回の投稿では、この10月の動きを紹介します。

以前、予算要求のスケジュールという内容の投稿をしたことがあります。

https://note.com/ondakazuki/n/na95660d10c21

この記事を書いた時は、9月から3月にかけ予算編成作業が行われる、という説明をしました。

その後、年度前半の4~8月のスケジュールという投稿をしました。

https://note.com/ondakazuki/n/n6060204e4d6e

最近、8~9月の作業という投稿をしました。

https://note.com/ondakazuki/n/n3e41fa16b778

今回は、10月の作業を詳しく紹介します。紹介するのは、今年版の作業です(毎年、少しずつ違ってきますので。)

1 2段階めの知事協議(8~9月の宿題返し、他の重要事業)


島根県庁の場合は、
①予算編成作業の平準化を図る
②質の高い予算を編成する
ため、8~9月に大玉事業(主要な新規・拡充事業)を、10月にその他の重要事業をさばいた上で、通常の予算編成作業に入る流れをとっています。


8~9月、商工労働部では上記の大玉事業(新規・拡充事業)について、知事協議を行いました。

10月は、この8~9月の知事協議で宿題となった事項の再度の知事協議と、もう一段下がるけど重要と考えられる新規・拡充事業の知事協議を行いました。
これが10月の予算作業の一つ目です。

なお、令和7年度の新規・拡充事業(案)はまだ公表されていませんので具体的なことは書けませんが、この3ヶ月の間に複数回の知事協議がなされました。
この時期に、多くの時間をかけ、知事協議するのは島根県庁の特徴だと思います。

2 商工労働部内の各課の予算編成作業


課単位で行う予算編成作業
R7当初予算編成においても、部全体に与えられた(例年ベースの)予算枠を各課に配分し、予算編成が行われました。また、R6当初予算同様に、日本全体の物価や賃金の高騰に対応するために、財政課から追加配分された予算を各課に配分しました。10月、この枠組みのもと、各課単位で予算編成が行われました。


各課の予算編成は、1.で言及した新規・拡充事業(知事協議により大枠確定済)を要求するとともに、例年行っている事業については、個々に実績や成果を分析し、必要に応じ改善(微修正)し、次年度の予算要求をしていく形をとり、それら全ての事業の集合体が、その課の予算要求となります。各課とも10から20くらいの事業があるので、各課ごとに100ページくらいの分厚い予算要求書が作成されます。
これが10月の予算作業の二つ目です。

約1ヵ月をかけ作成された各課の予算要求書については、10月下旬、各課ごとに、商工労働部長にその全体像が説明されました。10月末、商工労働部のとりまとめ課である商工政策課に予算要求書が提出されます。商工政策課では1週間程度かけチェックを行い、11月上旬、予算要求書が財政課に提出されます。

このように商工労働部内での予算編成作業が進んでいき、11月からは財政課との間で、予算ヒアリング、査定作業に入っていきます。


【参考】


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