2023年の全国と島根県の食品の輸出実績(輸出国別)
1 島根県の食品輸出の実績(輸出国別)
島根県の食品輸出実績に関する投稿の第3弾、このテーマでの最終回です。
2023年(令和5年)の島根県企業の食品関係の輸出実績を、輸出先国ごとにまとめてみると、全体的には、東アジアの国・地域が上位に並んで、次にアセアンの国がでてきます。これは、日本全体の傾向と同じです。
アメリカ向けが二番目に多いのは意外に感じられるかもしれませんが、もう15年くらい、企業も行政・支援機関も熱心に取り組んでいる国なので、その成果が出ているのだと思います。日本人・日系人、現地の方と幅広い層のお客さんがいらっしゃいます。
下位ではありますが、ヨーロッパが入っているのも、島根の特徴です。日本の食品の良さを理解し、少々高い値段でもファンになって買ってくれるようなお客さんが多くいます。地方産品の目指すべき市場の一つのような気がします。
品目については、上位の国では、おおよそ、日本酒、水産加工品、お菓子類、お茶が主な輸出品目に並んでいて、あまり国による差がありません。
中国向けは令和4年に続き、輸入規制の影響で低調でした。最近規制緩和の動きがみられるので、今後は変化がみられるかもしれません。
複数の国に輸出相手を持っておいて、どれかが厳しくなっても別で挽回できる、そんな取組が必要そうです。
2 全国の食品輸出の実績(輸出国別)
全国の食品輸出のデータは農林水産省に詳しいのでご参照ください。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_info/zisseki.html
2023年(令和5年)の日本の食品輸出額はトータルで1.45兆円となり、前年の2022年に比べ約400億円(+2.9%)の増加でした。中国が輸出先国第1位を維持しましたが、大幅な減少でした。
品目と輸出国の組み合わせでみると、アルコール飲料は中国やアジア向け、水産物は中国・香港や米国向け、青果物は台湾向けの割合が高かったようです。
【参考】
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