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(公務員の仕事)予算要求のスケジュール(8・9月の作業編)

早いもので、令和7年度の当初予算の編成に向けた作業が進んでいます。
もうすぐ予算編成方針が示される予定で、10月から12月ごろまでの期間、予算編成作業が本格的に実施されます。
これに先立ち、8~9月は予算編成の下準備として、いくつかの重要な作業をしてきました。今回の投稿では、この2カ月間の動きを紹介します。

以前、予算要求のスケジュールという内容の投稿をしたことがあります。

この記事を書いた時は、9月から3月にかけ予算編成作業が行われる、という説明をしました。これは予算編成作業の一部を取り上げた説明でした。

その後、年度前半の4~8月のスケジュールという投稿をしました。

今回は、時期的には被りますが、あらためて8~9月の作業を詳しく紹介します。紹介するのは、今年版の作業です(毎年、少しずつ違ってきますので。)

1 主要な新規・拡充事業の検討(知事協議)


島根県庁の場合は、
①予算編成作業の平準化を図る
②質の高い予算を編成する
ため、年度の前半で大玉事業をさばいた上で、予算編成作業に入る流れをとっています。
主要な新規・拡充事業の検討(⇒知事協議を行う)


8~9月、商工労働部では、複数の事業(例えば、商工業等における人手不足に対応するための省力化投資等への支援)をこの対象とし、取組内容の検討を進めました(知事協議の実施)。
※今年度は、島根創生計画の改訂年度なので、創生計画に、新規・拡充事業をどのように掲載するか、という視点も入れた検討を行いました。

なお、10月は、もう一段下がるけど重要と考えられる新規・拡充事業の検討を行っています。

2 商工労働部内での部枠予算の配分作業


「部枠予算」とは
「部枠」とは、それぞれの部局にあらかじめ配分されている枠です。いわゆる「枠予算」の仕組みが取り入れられていて、この枠については各部局に基本的な権限があります。毎年必要となるような、施設維持のための予算や、一般的な旅費などもこの枠に含まれます。補助金やイベントなどのための予算も、多くはここに含まれます。枠の範囲であれば、既存の事業をスクラップしたら、その分、新しい事業を組み立てることができます。


商工労働部では、例年、部枠予算を各課に配分し、各課で予算編成をする流れをとっていますが、R7当初予算編成においてもこの方法をとりました。

一方、昨年度同様、部共通的な取組のために必要な予算を各課から集金する仕組みをとりました。それを、共通事業を実施する課に配分。
加えて、R7年度の大型の新規事業を実施するために必要となるスクラップが担当課だけではできない事情があったので、その一部を各課から集金することにしました。このような少し変則的な予算配分作業は、細心の注意が必要です(十分な部内の調整が必要な作業です。今回は反省点あり。)。

このように徐々に予算編成作業が進んでいき、10月からは本格的な作業に入っていきます。


【参考】


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