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鍼治療をはじめてからの3ヶ月を振り返って

はじめに


何かを成しとげ続けている人を見ていると、たいていその傍には素晴らしい伴走者がいる。私にはそんな伴走者なんて居ないから大した事もできず、一人もがき苦しむのだ…なんて、メンタルが落ちている時は特に周囲への感謝を忘れてしまいます。

6月1日土曜日から週一で始まった鍼治療は、まだ半袖のトレーナーを着ている頃でした。それから半袖Tになり、やたら暑くてふにゃふにゃな腕をむき出しのタンクトップ姿になり、先日の治療ではユニクロのホルターネックのブラトップを着て行ったら、鍼が打ちやすいと褒められる季節に。気温だけでなく服装までもが目まぐるしく変化した3ヶ月。
身体も鍼治療のおかげで目まぐるしく変化しました。

最近ではそろそろ週一の治療から、少し間隔を空けても良いのかもと思えるくらいに回復して来て、ふと気づいた。
鍼治療の先生が私の伴走者だったのだと。

偶然出会えた伴走者との鍼治療の3ヶ月をふりかえり感謝することで、次のステップに立ち向かう勇気の火をともそうと書きはじめました。




鍼治療をはじめたきっかけは、私より1ヶ月遅く退院した入院仲間のオジサマのLINE。
グループLINEに親戚の紹介で鍼治療を始めたら、鍼治療の先生が若いのにとても良い方で回復が進みそう。と、期待に満ち溢れたメッセージ。
あまりにも明るく前向きなニュースに私もあやかりたくて、「私にも通える所であれば、ぜひ通いたいので紹介してください!」とメッセージしたのがご縁のはじまり。

連絡したら予約がいっぱいで、半月待ってやっと診て貰えたのが6月の事。
それから週一で通いつづけ、先日は12回目の治療。


鍼の前はしっかり揉みほぐし

左片麻痺の私の身体は足腰に関しては、力が入り難くいものの歩行には問題なし、問題は肩から指先。鍼治療を始めた当初は、回復期リハビリ病院でリハビリ中に痛めた肩がなぜこんなにも痛いのかを探るところからスタート。

痛めた時に施術していたのは若手ではあるものの、それなりに経験がある回復期リハビリ病院の理学療法士。いったい何をしたらこんなにも痛みを感じ、筋肉が硬直してしまったのか?この辺りは退院後に出会った整形外科医のも外来リハビリの理学療法士にも聞かれました。
ただその疑問に対して鍼の先生が一番しつこく、どこにどのような角度で、どのくらいの力加減で指が入ったのか?など色々聞いてくれて、原因を考えてくれました。
そして、筋肉の人体解剖図を指しながら肩や脇の辺りの筋肉の構造や役割を説明してくれたので、これからされる施術のイメージがわいたのと、ここまで親身になってくれるのだから信頼してお任せしても大丈夫だろうと信頼が生まれてきました。
あの理学療法士に痛められてからは、触られるだけでも怖かったのだけど、痛みが治まるのを待っていたらさらに筋肉の硬直が進み今のような回復は無かったと思うと、本当に良い方に出会えたと感謝。



痛めて固まってしまった筋肉の揉みほぐしは激痛がともなうのだけど、痛めた時のようながまんできない痛みではなく、ギリギリがまんできる程度に手加減して下さってる。
脇の下の柔らかいところの奥の方を刺激するので、信頼しているとは言え一瞬恐怖に襲われますが、同じ痛さでも痛めた時とは違う感じ。やはり的確なアプローチは素人でも違いを感じるのだと思う。


揉みほぐし中は痛みに耐え抜いてる気持ちでいっぱいな私ですが、先生としては極々ゆるくさすっている程度なのだとか… 
信じられないのだけど本当らしい。
でも、さすってるのはウソだと思う。

それでも施術を重ねるにしたがって痛みが少なくなり、今回の施術では全く痛くなかった。さすってるって言ってたのはホントだったかもしれない。と思えて来た…が、
今日は手加減してますか?と聞いたら、
「手加減は変えると回復がわかりにくくなるから、最初からずっと変えてないよー。痛くなくなったのならよかった。それは良くなったと言うことですよ。」
そう仰る先生の爽やかな声。顔は見えなかったけどきっと嬉しそうにしていたに違いない。
私も嬉しい。
丹念に揉みほぐしたあとは鍼治療院なので、
もちろん鍼。
揉みがとても上手だから、揉みほぐしだけでも充分に回復できると思うのだけど刺されます。


鍼刺すよー

「はい。鍼刺すよー、痛くない?大丈夫?キツかったら言ってねー」
「がまんしてる? がまんしないでよ。」
そんな掛け声と共に、トントンと…

刺されてるのがわからなくて、
うーんと考えてるとすかさず
「聞こえてる?大丈夫?」
「生きてるよね 笑」

痛い時もキツイ時もありますが、ほとんどが刺された感覚がなかったり、ほんの少しチクっとするくらい。
最近は以前より深く刺されてる気がする時があります。慣れたと思われてるのかな?



突然ですが、注射を打つときに針が刺さるのを見ていられますか?
私は絶対無理。痛いのも嫌なのだけど、身体に何かが刺さってゆくのが気持ち悪いのです。
そんなくらいなので、実は鍼治療なんて受けようと思うタイプじゃない。
初診療の前日には「鍼… 刺すんだよね… 鍼治療だもん刺すよね…」と今更キヤンセル出来ないし、紹介していただいてキャンセルなんて失礼だしとビビりまくり。
どうして「紹介してください。」と言っちゃったんだろうと後悔もしまくる。
たまにその場の勢いでガラにもないことを口走ってあとになって後悔するのですが、案外それが良い事もある。むしろ良いことの方が多い気もする。なのに毎度後悔してしまう。

その辺りの実は鍼怖い話のてんまつを、初対面でこんな話をするのもなんだけど‥と思いながらもそこは年長者の特権と思い、ちょっぴり可愛く先生に話したので、最初は少ない本数からはじめて、刺す深さも今よりずっと浅かったように思う。



今では刺し具合いの違いが感じられるほどに鍼にも慣れて来ました。
それでもいまだに刺してる瞬間は見れません。
自分の身体に刺さってる鍼も見れない。


鍼の効果

最初の頃は鍼治療を終えて帰宅するとぐったりしていて、2、3日後に肩が軽くなっているの繰り返しで、それが鍼のおかげなのか揉みほぐしのおかげなのかは分からなかった。

ただ、喉の詰まりを良くするようにと鍼を喉元に2本刺した時と、小指の神経を刺激すると言って小指に繋がる神経がある二の腕辺りのツボに数本刺した時は、重苦しかったのが直ぐに軽くなって効果を実感。
狐につままれてたようでした。

やはり効いているみたいです。


回復してきた今、この先の針治療はどうするか

肩の可動域がかなり広くなってきた今でもリハビリを続けたい理由は、動かす時の重さと常に感じる圧迫感と鈍痛。
外来リハビリの理学療法士によると、そのあたりは脳神経との繋がりが原因なので、西洋医学のアプローチより東洋医学の得意とするところなのでは?と。
鍼の先生も同じように考えているようす。

外来リハビリと同様に鍼の先生の見立ても、そろそろ期間を開けての治療でも身体は良い状態を保てるようになって来ていると。
私としては治療しない事で、また筋肉が固まったらどうしょうと思ってしまっている部分がいまだにあり、痛みも違和感もまだあるので不安。
外来リハビリが隔週になるなら、その合間の隔週でも良いと鍼の先生は言うけど、どうなのかな…
先々仕事をする事を考えたら、治療関係の負担は減らせるものなら減らしたほうが時間に余裕ができるしな…


今回初めて、脳梗塞再発防止のための方法として水素吸入をしてみました。
血液サラサラ効果や免疫力を上げたり、疲労回復の効果もあるのだそう。吸引後はボーッとしてしまう方がいるのだそうどけど、私はスッキリ自然に元気が出るような感じで、頭がクリアになった気がしました。
歩いて通えるくらい近ければ、毎日通ってしまいそう。
水素吸入の事も考えると、鍼治療院にはマメに通うことになりそうです。

いずれにせよ、この先はリハビリと言うより健康を保つためのメンテナンスをしに鍼治療に行く。と言う意味合いに変わっていく時期にさしかかっているみたい。


今迄は完全に家と病院でのリハビリだけに集中してたのが、これから先は仕事と健康を両立させなくてはいけない。
まずは職探しが一番の課題なのだが、完全退職して一年、有休消化中のあまり仕事をしなかった時期を入れるとプラス数ヶ月の長いブランク。仕事をする生活に適応できるか不安。
今のようなのんびりしたリズムがとっても心地良いだけに、大丈夫なのかしら私‥となってる。
ずーっとこのままでは居られないし。
ここまでしっかり伴走して貰いながら走ってきたのだから、この先も気合入れて走らなくては。


最後まで読んで下さってありがとうございます!


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