くその足しにもならないblender講座08(被写界深度のすすめ)
三島由紀夫が「金閣寺」を書いたのが30歳と知り、衝撃と絶望に苛まれています。200年生きてもこんなもの書ける気がしない伊藤です。
さて、今回は【被写界深度のすすめ】です。
建築3DCGを制作する際には、使用頻度は多くないかもしれませんが、被写界深度を設定することで、一味違った演出ができるので選択肢として持っておくのは良いかと思います。
早速、設定に関して以下記載します。
blenderのカメラ設定で、被写界深度にチェックを入れ、焦点オブジェクトのスポイトを押し、スポイトアイコンで自分の好きなオブジェクトを選択すると、そのオブジェクトにピントが合います。(オブジェクト名称で選択したり、ピントの位置で設定することもできます)
絞りの設定で、F値などを調整し、自分の理想のボケ具合を見つけます。かなりざっくり言うとF値を小さくするとピントが合う範囲が小さくなり、ボケが大きくなります。(F値、絞り羽根の細かい説明は割愛しますが、ご興味ある方はカメラ本など読んでみてください)
レンダリングをせずとも、ルック開発画面で、被写界深度のボケ具合は確認することができるので便利です。
設定が完了したら、実際にレンダリングをしてみましょう。
3種類(①被写界深度なし②被写界深度-椅子③被写界深度-手前小瓶)で設定してみました。
①被写界深度なし
②被写界深度有り -椅子(中間位置)
③被写界深度有り -小瓶(手前位置)
サンプルは多少極端な感じになっておりますが、違いは分かっていただけるとかと思います。
被写界深度を設定することで、強調したいオブジェクトや、物語性のあるシーンなど艶やかに演出できると思いますので、是非触ってみてください。
人間的深度も調整してもらいたいもんです。
以上。足りない伊藤でした。再見!
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