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プロデュース公演見た〜

※ネタバレみたいな雰囲気を避けたい人は公演見てからにしてください!

プロデュース公演を見た後、泣きながら帰ったのは2回目である。
1回目はどの芝居だったか覚えていないのだけれど、人生の辛い部分を凝縮した感じの、辛さがあまりに濃い内容で(実際はそんなことなかったのかもしれないけれど、私自身はその辛い部分だけを真正面から受け止めてしまった感じ)人生は本当に辛いですね、ということが伝わって、絶望して泣きながら帰った。笑
生活全般の何かが辛かったのだとも思う。お芝居は割と辛くてしんどい内容のものが多いこともわかっている。だけれども、お金を払って数時間の時間を消費して、ただただ人生は辛いですねということがわかるものを見るしかなかったこと自体にも悲しみがあった。
それくらいの頃からプロデュース公演を見に行く機会は減っていた(もちろん理由はそれだけではなくて、そもそも芝居を見に行くことが激減していたのもある)

今回見に行ったのは「わたしのそばの、ゆれる小馬」
今日泣きながら帰ったのは1回目とは違くて、この物語が女として生まれてきてしまった私たちへの大きなエールだと私は受け取って、それが私の生活に突き刺さってしまったからであった。

たまに、時代が違えば、いや5〜10年くらい生まれる年が早かったら、私は専業主婦をしていただろうなと思う。専業主婦をするのが当然だと思っていただろうなと思う。それはそれで幸せだったかもしれないけれど、この現代に生きているから、私は結婚して子供がいても働くことができて、働くことができているからこそ自分で何かを買ったり何かしたりどっか行ったりできているのだと思う。

大学で女の偉人?を取り上げた授業を選択していたことがあり、その時取り上げられていた超すごい家庭科教員の物語みたいなのをふと思い出すことがある。詳しいことはあまり覚えていないけれど、その昔、もっと女性が外で働くことが考えられないくらいの時代に家庭科教員になって、子どもめっちゃいて、女手一つでそのめっちゃいる家族と暮らせるでかめの家を建てるみたいな経歴で、「強すぎる…」という衝撃が忘れられない。
家庭科教師は昔から女性だと思うので、「女も外で働く」というパッションが強かったのかもしれない。

別の話だけど、最近何個か「就職氷河期前後のバリキャリウーマンで大手企業で働いているが出産で路線変更する」系の話を読んだ覚えがあり(先日の読書記録の中国行くやつの本とかみたいな)
ただその路線変更が「…?なぜ?そんな方向へ?」という謎のぶっ込んだ方向性に行くことが多く、「大手に就職できるような強い人ならもっといい方向性があるだろ」と今の感覚だと思ってしまうことが多くあった。だけど今日の舞台見て、なんとなく、できるはずなのにさせてもらえなかったという扱いをうけた反動でかつていた環境以上の何かになりたい!みたいな勢いがあったのかもしれないと自分の中で納得感があった。

私の職場はほとんどが女性で、私は時短勤務なのですが時短勤務している人が割と多いので、理解があって本当にありがたいと思っているし、急な休みや早退もすごく困ることは無い(中途半端な仕事を…みたいな自分の気持ちに折り合いをつけれるかみたいな問題はあるけど)
それが普通、と思ってしまいそうな環境にいて、一歩外に出れば、どこでも普通とは限らないんだろうなというのは痛感する。

生理の話もたくさん出てきたけど、ほんと生理って大変よね。私は吸水ショーツを履くようになってから、生理の最初が本当に楽になりました。
そろそろ来るかな…?という頃から一応ナプキン敷いとくか…な…!という時のナプキンが一番無駄じゃないですか?「まだ来んのかい!」という苛立ち、役目を果たせず消費されていくナプキン、油断して敷いてない時にくる生理、よくわかんないところ(ズボンとか)に滲み出る血…というバッドエンドを繰り返していましたが、吸水ショーツで解決しました。始まったらナプキン使うけど、生理の最初くらいはショーツでキープできる。いつ来てもらっても大丈夫っす。来れそうな時来ていいよ!って感じ。おすすめです。

(芝居の中で、グンゼのショーツが投げられるシーン笑った。「だけど…結局グンゼとかが一番いいんだよね…!」と思ってしまった)

女とか男とか関係ないけど、仕事で「この数年の忙しい日々は何だったねん」と思うことがあり、詳細は割愛して、
なんやかんや言われてきたあの日々は何???
まじでいらんかったくない???
という状況に、舞台の「ママの仕事は無駄だったのかな?」という娘の言葉からの幸子の励ましが(超個人的状況から)すごく刺さってしまいました。

最後にお芝居的な話をする!
・ぐるぐる回るのすごかった!お金かかってるのかな…かかってるんだろうな…などと考えていました
・役者さんみんなパワフル!2時間半にびびって餅を食べていきましたが(尿対策)あっという間でした。
・椅子のクッションまじでありがたい
・モーニング娘流れたくらいからやっと「世代だ!」って感じだったので、主人公と同世代とかだったらもっと刺さる部分多いかも
・ボーリングとかバッティングのシーン好きだったな
・お母さんの「おっぱっぴ」に泣いた。

また芝居観にいこーと思えるお芝居でした。
おわり。


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