運針について
運針の基礎
**運針(うんしん)**は、和裁において布地に針を通して縫い目を作る技法を指します。運針は和裁縫製の基礎であり、作品の仕上がりに大きく影響します。また、手先の感覚を研ぎ澄ますと同時に、集中力を高めて縫い進めることで上達します。
運針の手順
針の持ち方: 親指と人差し指で針先を軽く持ち、指貫(ゆびぬき)を装着した中指の第2関節に針の頭を当てます。力を入れすぎず、針が安定するように適度に力を抜いて持ちましょう。
針の入れ方: 布を挟むように持ち、縫いたい場所に針を置きます。針は布地に対して直角に入るように、親指で軽く押し入れます。針先を数ミリ進めたところで中指を手前に押すように針を戻し、この動作を連続して行い針を進めます。
縫い目の整え方: 針先を進める力を均一にすることで、縫い目が揃うようになります。布地の種類によって、針を進める力を加減することが重要です。
糸の引き方: 連続して針目を進めた後、糸を引き出します。縫い始める前に糸には玉止めを作っておきましょう。玉止めから引き抜いた糸がつらないように布をしごいて糸を安定させてから、次の針目に移り、同じ動作を繰り返します。
練習のポイント
最初はゆっくりとした動きで練習し、慣れてきたらスピードを上げていくのが良いでしょう。
親指と人差し指をリズム良く動かすことで、縫い目が揃うようになります。
初めのうちは縫い目の大きさを気にせず、布に対して針を上下に動かすことを意識してみましょう。
このように、基礎を大切にしながら練習を重ねることで、運針の技術が向上していきます。
⭐︎縫い物で運針が必要な方は参考にしてください。